⑪ 肝臓がん 肝臓を守ってくれるアブラナ科のお野菜、トマト、お茶
Dr.大友 (渋谷セントラルクリニック総院長)
肝臓にやさしい、肝臓を守ってくれる食材、それは病気を治すっていう意味じゃなければ色々あると思うんですけど。これまでのお話しでニンニク、ウコン(ターメリック)は、少なくとも良さそうだって話が有りました。それ以外にDr.菰池が注目しているっていうか、患者さんにこんなん食べたらいいんじゃないのって言う風に仰る食材ってありますか。
Dr.菰池 (たまちホームクリニック院長)
先ほどもお話しましたけど、野菜が主になります。緑黄色野菜の中でも例えばトマト。
Dr.大友
トマト。
Dr.菰池
リコペンが抗腫瘍効果があると言われています。それだけを食べるわけでは(がんが治ることは)もちろんないかもしれません。ただ、トマトは有っていいと思いますし。あとはアブラナ科のお野菜。例えばキャベツとか、芽キャベツですかね、あとブロッコリーとかカリフラワーはそうかな?ブロッコリーはそうですね。
Dr.大友
ケールとか。
Dr.菰池
はい。そういったものも肝臓の解毒を助けてくれるといわれてますので、肝臓の病気を予防する意味ではいいと思いますね。
Dr.大友
腸の免疫力を上げたりする話で話題になっていますものね。
Dr.菰池
そうですね。
Dr.大友
なるほど。そうするとあとは一般的には脂肪肝を防ぐためには、食物繊維もあった方がいいって話もあったと思いますけども。なんかもうトマト、ニンニク、ターメリック、ブロッコリーって、何かもう僕がイメージする料理ってカレーしかないんですけど。何か他にありますか。
Dr.菰池
いいですね。野菜カレーってね。あと何がありますかね。僕はあんまり料理できないので、偉そうなこと言えないんですけども。野菜炒めって一番誰にでも作れて、今話に出た食材を全部使えるので、独り暮らしの男性でも結構いいんじゃないかと思いますね。
Dr.大友
なるほど。サラダにしてみたり、炒めたりとかってことが一つの良さでもあるし。その時に使う油はこだわりが有りますか。
Dr.菰池
そうですね。オリーブ油の方がいいでしょうね。
Dr.大友
いいと思いますね。サラダの時に最近えごまがいいとかありますよね。えごまオイルはどうですか。
Dr.菰池
えごまオイルもいいんじゃないでしょうかね。
Dr.大友
それは脂肪の種類がいいということですか。
Dr.菰池
種類がいいですね。
Dr.大友
オメガ3だからいい。
Dr.菰池
オメガ3、はい。
Dr.大友
基本的に今日の話をまとめます。まず肝臓を守るためにはダメージを減らす。つまり、アルコールを減らすこと。
Dr.菰池
減らす。はい。
Dr.大友
あとは。
Dr.菰池
煙草も止める。
Dr.大友
止める。
Dr.菰池
肥満を予防することですね。糖類にも注意が必要ですね。
Dr.大友
そうして肝臓をダメージしないことがすごくキモで、それに適切なコーヒー、ウコン、ニンニク、トマト。
Dr.菰池
野菜ですよね。
Dr.大友
アブラナ科の野菜を摂っていくってことが良いという結論で今日のところはよろしいでしょうか。
Dr.菰池
はい。食事は今お話頂いたような食事でいいと思います。
Dr.大友
ありがとうございました。
大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター
日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)
免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。
またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。
日本内科学会認定医、日本消化器病学会認定消化器病専門医、日本消化管学会認定指導医、日本肝臓学会肝臓専門医、日本ヘリコバクターピロリ学会認定感染症認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本カプセル内視鏡学会認定医、日本医師会認定産業医