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腸の免疫力を上げる「ブロッコリー」 ぶろっこりー

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ブロッコリーはカリフラワーとともに、つぼみの集まりを食べる花野菜に分類されます。
ブロッコリーの旬は11~3月です。

ブロッコリーは数ある野菜の中でも栄養価が高いことで有名です。

ブロッコリーは腸内の免疫細胞を活性化させるというアブラナ科の一種なので、DR大友が好んで食べる食材の一つです。そういった観点からはステーキ屋さんの付け合わせにあるのが納得ではありませんか?
お肉をお召し上がりになる前に、まずは付け合わせのブロッコリーからどうぞ!

栄養素

ブロッコリーは多くの栄養素が含まれている栄養満点の食材です。ビタミンAビタミンB2、ビタミンC、ビタミンK、葉酸などのビタミン類カリウムクロムなどのミネラル類、フラボノイド、β-カロテン、スルフォラファンなどの栄養素が含まれています。

ビタミンAは、粘膜の抵抗力を高めるため免疫力を高める効果があります。

クロムは糖尿病の予防効果があります。

フラボノイドはポリフェノール1種で、老化の予防が期待できます。

ブロッコリーの主な栄養成分(100gあたり)

カリウム 360mg
・ ビタミンC 120mg
・ ビタミンK 160㎍
・ β-カロテン 810㎍
・ 葉酸 210㎍

効果・効能

風邪の予防

風邪の予防にはビタミンCがいいと思われていますが、ビタミンCだけではあまり意味がなく、一緒にビタミンAも摂取する必要があります。ブロッコリーは、ビタミンAもビタミンCも豊富に含まれているため、風邪の予防に最適な食材です。

美容効果

ビタミン類やミネラル類が豊富に含まれるブロッコリーは、美髪効果や美肌効果などの美容効果が期待できます。

がんの予防

ブロッコリーに含まれるスルフォラファンには発がん物質や有害物質を排出する効果があります。

血液の上昇を防ぐ

マグネシウムカリウムなどの栄養素が豊富に含まれているため、血圧の上昇を防ぎます。

東洋医学的側面

・ 寒熱:平(体を温めも冷やしもしない)
・ 昇降・収散・潤燥:潤(体を潤す性質)
・ 臓腑:肺・脾・大腸
・ 五味:甘(補い滋養する作用)
・ 毒性:なし

五臓を養い調整し、関節を強く丈夫にして、気を巡らせ、動きを滑らかにします
がんを予防する制がん効果があります

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

ブロッコリーを選ぶ際は、つぼみがしっかりと密になっているものが良いです。
紫がかっているものは日光と寒さを程よく受けており特においしいです。黄色みがかっているものはやや古くなっているので避けましょう。

ブロッコリーは長くゆでてしまうとビタミンCが外に出てしまうため注意です。
ブロッコリーは鮮度が落ちやすく、あまり保存はきかない食材ですが、保存する場合は新聞紙でつぼみを包んでから全体をラップで包み、軸を下にして冷蔵庫で保存します。

茹で過ぎると食感が悪くなるので注意しましょう。
芯の部分は皮を厚くむいて茹でると、おいしく食べられます。
蒸してからを合わせる事で栄養が外に出てしまうのを防ぎ、吸収率を高める事ができます。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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