人間関係に悩んだときに、心のケアのために食べたい花野菜
昼と夜では香りが違う夜来香
夜来香(イエライシャン)はその名の通り、夜になると甘いバラの様な香りを強く放つ花。
李香蘭、テレサテンの歌としてご存知の方も多いかも。
夜来香の花のつぼみは食用として、タイやベトナムでは非常にポピュラーな花野菜のひとつ。
花野菜とは花茎や花蕾を食用とするお野菜のこと。
一般的にはカリフラワーの別称として使用されていることが多いですが、花の部分が野菜となる種はブロッコリー、アーティチョーク、金針菜や菊花など様々な品種があります。
花野菜は春に旬を迎えるものが多いイメージですが、ブロッコリーは一年を通していただけるのでDr.ピエールは好んで食べる食材の一つでもあります。
ブロッコリーは腸内の免疫細胞を活性化させるというアブラナ科の一種。
ビタミン類やミネラル類が豊富に含まれているので、美髪や美肌など美容効果も期待できます。
数ある野菜の中でも栄養価が高いこともポイントのひとつです。
夜来香の日本語の名称はチューベローズ。アスパラガスに似た形状と食感で高級食材として知られています。レストランで見かけることも多いですね。
ただ、もともとは雲林県虎尾鎮に住む花農家が花の市場価格が落ち込んだ際、蕾と茎の部分を野菜として売り出したのが始まりとのこと。
卵やお肉と炒めるほか、茹でてディップにつけて食べたり、ベトナムでは「花鍋」と言われる花野菜を集めた鍋に欠かせない具材。
菜の花に似たようなほのかな若い苦味が特徴で、独特のシャクシャクした歯応えはクセになります。
心のケアにはビタミンかな
Dr.ピエールは人間関係にお疲れ気味な時に食べたくなるのがこのお野菜。
今回も夜来香の炒め物を行きつけのお店でお勧めされたことから、心のケアのためにすぐさまオーダーした次第。
というのも夜来香は、現地では古くから「心に栄養を与える」精神安定剤としての用途でも重宝されてきた歴史があります。
うつ病の患者さんで不足しがちなビタミンB群、なかでもビタミンB1とB2が豊富なだけでなく、ビタミンAの含有量はメガ級なので、アンチエイジング的にも注目すべきお野菜と言えるでしょう。
植物は子孫繁栄のために花や若芽に必要なエネルギーを注ぎこむので、そんな力の恩恵にあずかっているのかもしれませんね。
今回いただいたのは日本産とのことなので、これから生産農家さんが増えれば、スーパーで見かけるようになるかもしれませんよ。
DADAÏ THAI VIETNAMESE DIMSUM
東京都渋谷区神宮前6丁目20−10
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ