糖質の代謝を助ける「アスパラガス」 あすぱらがす

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アスパラガスの原産は地中海で、古くから疲労回復効果の高い食材として知られています。

アスパラガスの旬は4~6月です。
土をかけて日に当たらないように育てたのがホワイトアスパラガスです。栄養価はグリーンの方が高いです。

栄養素

グリーンアスパラガスにはβ-カロテン、ビタミンC、葉酸を含んでいます。それ以外にもアミノ酸のアスパラギン酸やフラボノイド系色素のルチン(ビタミンP)を含んでいる栄養価の高いお野菜と言えるでしょう。
 
アスパラギン酸カリウムは、うま味のもとになるだけでなく糖質の代謝を促す作用もあります。

ビタミンB群のひとつである葉酸は、タンパク質とDNAの合成に働き、細胞の分裂や発育を促すほか、赤血球を作る役割を持っています。

ルチンには、毛細血管を丈夫にしたり、血圧を下げたりする効果があります。また有害な活性酸素を取り除く抗酸化の作用もあるので健康的です。

アスパラガスの主な栄養成分(可食部100g本あたり 1本(太) 25g)

カリウム・・・270mg
ビタミンE・・・1.5mg
ビタミンC・・・15mg
ビタミンB2・・・0.15mg
β-カロテン・・・380μg

効能・効果

免疫力アップ:アスパラガスの多糖成分はマクロファージを活性化させ、免疫力を高める

抗酸化作用:疲労の回復に有用なセレンが含まれています。

がんの抑制作用:アスパラガスに含まれるサポニンはがんの抑制効果があります。

疲労回復:アスパラギン酸カリウムは糖質の代謝を促す作用があります。また疲労をとる作用があることでも有名です。

東洋医学的側面

・寒熱:平(体を温めも冷やしもしない)
・昇降・収散・潤燥:潤(体を潤す性質)
・臓腑:肝、心、肺
・五味:苦(気を降ろす、固める作用)・辛(発散、気を巡らせる作用)・甘(補い滋養する作用)
・毒性:無毒

肺をうるおし、咳を鎮める
利尿作用と便通の改善
唾液の分泌を但し、喉の渇きを収める

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

アスパラガスは水分が多いお野菜なので、保存するときは水分を守るためにラップをしてから冷蔵庫に入れるのがお勧めです。
アスパラガスに含まれる栄養素は熱で壊れやすいものなので、栄養素を余すことなく取り入れるためには熱の入れ過ぎには注意が必要です。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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