セレン せれん

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セレンとはどのような物質?

セレンという名前を聞いたことがある人は少ないのではないでしょうか。他のミネラル類と比較しても、知名度で言えばそれほど高くないでしょう。

セレンは1817年に発見された元素で、名前はギリシア語から取っています。古くは、毒性の強い危険な元素として知られていましたが、最近では人間にとって必須の微量元素であることが判明し、認識が変化しました。

セレンは人間の体内で酵素やたんぱく質の一部を構成し、抗酸化反応において深く関わっています。

セレンを摂取する際に注意することは、必要量と中毒量の差がとても小さいため、サプリメントから摂取する場合は過剰摂取にならないように気を付ける必要がある事です。日常的な食生活を送っていればセレンが不足することはめったにありません。

セレンの効果・効能は?

ここでは、セレンがどのような効果・効能を持っているのか解説していきます。セレンの主な効果は以下の3点です。 

抗酸化作用

セレンは、ビタミンEと同じように抗酸化作用を持っています。人間の細胞膜などに含まれる不飽和脂肪酸は酸化されやすく、酸化されると過酸化脂質という有害な物質に変わります。過酸化脂質によって、体内の組織は老化してしまい、ひどい場合には動脈硬化の原因になる事もあります。セレンは、過酸化脂質を分解するときに働く酵素の1つで、抗酸化作用を持っています。

セレンの抗酸化作用によってアンチエイジング効果が期待できるほか、有害物質を体内から消す働きも期待できます。 

動物の発育と生殖に必要

こちらもビタミンEと同じ効果なのですが、セレンは動物の発育と生殖に必要な栄養素です。セレンが不足してくると、筋肉の不快感や筋力低下などが起こります。また、精巣にセレンが少ないと精子も元気がなくなり、生殖機能が不十分になります。 

癌の予防に期待

セレンは癌の予防効果が期待されているミネラルです。海外では実際に動物実験も行われており、セレンが不足している動物は発がん率が高くなっているという結果も出ています。

セレンの1日摂取量はどれくらい?

1日のセレンの推奨摂取量は、成人男性で30㎍、成人女性で25㎍となっています。セレンを多く含む食材は、あんこうやたら、カツオブシといった魚介類やからしやマスタードといった香辛料です。

セレンの過剰摂取には要注意

私たち日本人は日頃から魚介類を多くとっているため、セレンが不足するということはめったにありません。それよりも心配しなければいけないのはセレンの過剰摂取です。近年では、セレンが含まれたサプリメントが多く販売されており、間違った使用法でセレンを過剰に摂取してしまうということが起きています。セレンを過剰に摂取してしまうとどのようなことが起きるのか見ていきましょう。

セレンは毒性が強い元素です。そのため、必要量と中毒量の差が非常に小さいため誤って過剰摂取してしまうというケースが見られています。

セレンを慢性的に過剰摂取してしまうと、爪の変形や脱毛、胃腸障害、下痢、疲労感、焦燥感、末梢神経障害、皮膚症状などが見られます。また、このような症状が出ていても気づかずにさらにセレンを摂取し続けると、重症の胃腸障害、神経障害、心筋梗塞、急性の呼吸困難、腎不全などを引き起こします。

日本でサプリメントによるセレンの過剰摂取の例は過去にそれほど多くありませんが、アメリカでは2008年に1件報告されています。その内容は、ある特定のダイエットサプリメントにセレンが高濃度で含まれており、健康被害が報告されているというものでした。

サプリメントなどを利用してセレンを補給する場合は、過剰摂取に注意するようにしましょう。

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