鰻とビタミンAと甲状腺

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世界中で愛されているウナギ

もし地球最後の日があるならば、汽水で獲れたウナギを地焼きにして食べて最後の夜を過ごしたいと思っているほどDr.ピエールは無類のウナギ好き。

世界を旅しているとウナギに出くわすことは意外と多い。
イギリスでもウナギのゼリー寄せはテームズ川の名物だし、フランスでもウナギの赤ワイン煮もロワールの名物だからワールドワイドに愛されている食材と言えるかも!

でも振り返ってみると中華料理ではあまりウナギを使うイメージがない。 ご縁がなかっただけかもしれないけど、これだけ中国産のウナギがたくさん入ってきているのに不思議といえば不思議。
ところが今夏の日本ではウナギときゅうりの炒め物やウナギの甘酢餡かけなどやたらとウナギ料理を数多く出現。
なんででしょうね⁉️

調理方法は全く違うのに、不思議なことにいずれの国でも元気になる食材として扱われているウナギ。
それはウナギのパワーの源はビタミンAが一番含まれているから!!

ビタミンAと甲状腺の関係

ビタミンAは甲状腺ホルモンとすごく仲良しで、協調して働いているので、ビタミンAが不足すると甲状腺ホルモンが低下しているような症状になることも。

例えば、以下のような症状

  • 皮膚や目の粘膜のトラブルを抱えている人
  • 不妊症・不育症で悩んでいる人
  • 感染症にかかりやすい人
  • 味覚、嗅覚が落ちている人
  • お子さんの成長が遅い気がするetc.

ビタミンAは脂溶性ビタミンなので、摂りすぎることが怖いと思っている人が少なくありません。
様々な国で体調がイマイチ優れない人に対して何千回も検査した経験をもとにお話しするなら、少しでも体調に不安がある人ではビタミンAが少ない事はあれ、多すぎることはありません。

小さい頃身体が決して強い方ではなかったDr.ピエールは、おばあちゃんにことある頃に“疲れたときはウナギを食べなさい“と言われた記憶があるけど、それはあながち間違いではなかったんだなと思う長月の夜です。

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ     

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