目の健康を維持する「ウナギ(鰻)」 うなぎ
日本でウナギを食べる歴史は1000年以上にもなります。日本で主に食しているのはニホンウナギです。天然うなぎは例年5月頃から獲れ始めて12月には漁が終了し、旬は夏といわれています。
栄養素
ウナギの栄養は脂質、タンパク質の他、ビタミン・ミネラルがバランスよく豊富に含まれています。特質すべき栄養素はビタミンAとビタミンDで、どちらのビタミンも体内で重要な働きを担っています。
ウナギの栄養成分(可食部 100g あたり)
効能・効果
ビタミンA:ウナギにはビタミンAのうちレチノールが多く含まれています。レチノールは目の健康維持や、皮膚を正常に保つ働きがあります。油と一緒に摂ると吸収率が良くなります。ウナギは脂質が多く含まれる為、ビタミンAを摂るためには非常に効率の良い食品といえるでしょう。
ビタミンD:カルシウムの吸収や骨の構築を助け健康な骨を作る為に大切な働きをします。最近の研究によって、皮膚や髪を健康に保つ、またがんの予防の効果があることが解ってきています。ビタミンDは、日光を浴びることによって皮膚で生成されるのですが、必要量を満たすことは出来きません。従って食物から得る必要があります。
東洋医学的側面
・寒熱:平(体を温めも冷やしもしない)・微寒(やや体の熱を冷ます)
・昇降・収散・潤燥:潤(体を潤す性質)
・臓腑:肝、腎
・五味:甘(補い滋養する作用)
・毒性:生:有毒 加熱:なし
気血を滋養する
強精、足腰の不調を軽減する
栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法
一般的にウナギを生の状態で保存する機会は無いと思われます。従って蒲焼、白焼きの状態のウナギを保存する場合はウナギの蒲焼きの場合、タレを一度洗い落とします。次に水気を取り、ラップにつつみ、空気に触れないようにして上からアルミホイルに包んで冷凍保存します。タレを洗い落とすのは温める時に焦げ付き、風味が落ちるためです。
ウナギは蒲焼していただくのが一般的です。ウナギの皮と身の間にはコラーゲンが豊富に含まれていますので、コラーゲンを上手に摂取するときにはスープや蒸し物がおすすめです。