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赤い宝石を思わせるちらし寿司でコロナの厄除けとす

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マグロの赤身でストレス軽減

コロナ禍で休業中のお寿司屋さんがテイクアウトしてくれるので、ちらしや太巻きをいただく機会が多い。
あまり良いことのないコロナ休業だけど、普段は口にすることのない名店のちらしを食べる機会が増えたのはちょっとした楽しみ。

彦摩呂さんなら「海の宝石箱だ~」と叫びそうなほど美しかったのが、銀座よしたけさんの赤い宝石を思わせるちらし寿司。
フタを開けた瞬間の彩りの鮮やかさだけでなく、ネタの大きさや敷き詰め方まで食べ手がどうお箸を進めるのかが考え尽くされている感じがGood!

漬けにされたマグロの赤身はストレスの軽減に関わるとされているナイアシンの含有量がトップクラスで、いくらの赤い色は抗酸化作用で活性酸素からカラダを守ってくれるアスタキサンチンというポリフェノール!小肌も加えれば血液サラサラ効果のあるDHAEPAがリッチな医者いらずの健康ちらしという側面も。

海苔の力で腸内環境を整える

大将には伺っていないけど、昔からこれら赤色の具材は’悪いものは赤い色を嫌う’という説から厄除けの意味も込めて使われておりちらし寿司を食べれば体内の悪いものを浄化できると縁起を担いでいたこともあったみたい。
コロナ騒ぎで感染症や人間関係に厄が多いから、こうした縁起物の気遣いはありがたい限り。

丁寧な仕事がされたネタに、お砂糖控えめの赤お米
とはいえコロナ太りの身には、糖質の多さと食物繊不足はやっぱり気になるところ
そこで江戸前つながりで千葉の海苔をこれでもか!と入れた塩分控えめのお味噌汁を添えてみました。

海苔の重量の約1/3は水溶性食物繊維だから腸内環境を整えるサラダ代わりとも言えなくはないよね。
ビタミンB1ビタミン2は糖質を効率よくエネルギーに変えてくれるし、抗酸化力のあるビタミンAビタミンCも多いのも嬉しい。

海洋の赤い宝石のおかげで、身体だけでなく心も豊かになる素晴らしい夕飯になりました。

鮨よしたけ
東京都中央区銀座7丁目8−13 Brown Place9F

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ    

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