タイ王室の医食同源ちらし寿司

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タイのちらし寿司

心が疲れているのか、どうにも身体がハーブを求めている。

というわけで昨日の山椒に引き続いて、タイ南部の郷土料理’カオヤム’のご紹介。
カオヤムはイスラム教徒の影響を受けたタイのちらし寿司
もともとは断食中に調子の悪くなった人が続出したため、王室の医者が考え出したものと言われている。

タイでは食事に土、水、風、火の4元素のどれかが欠けると病気になると考えられていますが、4つの要素が全て含まれることから’食べていれば病気にならないお食事’とされてます。
今日のお料理写真はバンコクのミシュランレストランでお洒落にアレンジされたものですが、家庭でも冷蔵庫にある食材でよく作られるみたい。。。

からだの中からスッキリ

基本的な具材として使われるのは、インゲンやモヤシ、四角豆などのお野菜。
レモングラスコブミカンの葉などのハーブ類。
マンゴーグレープフルーツのような果物。
炒ったナッツココナッツ、干し海老や魚の粉。

これらの具材をお米の周りに飾って全体を混ぜます。
イメージとしては、お米:具材の割合が1:8ぐらいと糖質制限をしたい人にとっては理想的なサラダちらし寿司!

使うソースはちょっと変わっていて、小魚を内臓ごと発酵させたもの。
澄んでないナンプラーと言ったら伝わるかな??
目黒の寿司屋いずみの大将が「お寿司のルーツはタイにあり」と言っていたのが良くわかる何とも懐かしい味付け。
もし日本で作るならアンチョビペーストを水で薄めたものに似ているから和のお野菜や薬味でも再現できますよ。

ビタミンミネラルもたっぷりで、とにかく食べると身体からだの中からスッキリ綺麗になれるダイエットやデトックスに最適な医食同源料理。

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
 渋谷セントラルクリニック代表
 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ 

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