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活性酸素を減少させる「コブミカンの葉(バイマックルー)」 こぶみかんのは

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コブミカンの葉は、タイやインドネシアなど東南アジア原産の柑橘類の1種です。タイ語ではバイマックルー、バイ(葉)とマックルー(コブミカン)を合わせた名称で呼ばれます。

コブミカンの葉は硬く、柑橘系の爽やかな香りがあり、この香りがコブミカンの葉の最大の特徴で、さまざまな料理にハーブとして使われています。
タイの伝統的なハーブボール(ボディトリートメント)には乾燥したコブミカンの葉が使われています。

コブミカンの葉の旬は特にありません。

コブミカンの葉の主な栄養成分(100gあたり)

・エネルギー・・・338kcal
タンパク質・・・12.1g
脂質・・・4.2g
炭水化物・・・63g
ナトリウム・・・87mg

コブミカンの効能・効果

◆抗酸化作用
コブミカンの実にはビタミンが豊富に含まれています。中でもビタミンAは若返りのビタミンとも呼ばれていて、抗酸化作用も豊富。美肌効果やアンチエイジング効果も期待できます。

◆血行促進
コブミカンには血を作り出してくれる鉄分や血液をサラサラにする効果のあるビタミンCが多く含まれているため、血行促進効果も期待できます。血の巡りが良くなることで免疫力アップやダイエット効果があり、冷え性の改善などにも効果的。

◆消化促進
コブミカンにはビタミンAやビタミンCが豊富に含まれているので、消化促進・食欲増進効果があります。

◆発がんリスクを下げる
近年の研究ではガン細胞を抑制する効果が期待できるといわれています。

◆風邪予防、ストレス緩和
ビタミンCには免疫力を高め、風邪などウイルス感染を予防する効果が期待できます。カルシウムを含んでいるので神経を安定させ、イライラの緩和に効果があります。

◆美容効果
コブミカンの葉は活性酸素を減少させる効果があるのでエイジングケアに効果的。また、ビタミンCが豊富に含まれていてシミの原因であるメラニンの生成を抑えてくれる予防効果も。

◆美髪効果
皮と実に多く含まれる”リモネン”には、フケの発生や痒み、抜け毛を抑える効果もあります。

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

コブミカンの葉は鮮度が良いと鮮やかな緑色で鮮度が落ちたものは黄色く変色していたり、葉と翼が離れて1枚の葉のような形になっていたりするため避けましょう。

コブミカンの葉を保存したい場合は、密封できる保存袋に入れて冷凍するとよいです。できれば真空パックにして冷凍するとさらにいい状態で保存できます。

乾燥保存する場合は、収穫した葉を水洗いし水気をキレイにふき取ります。逆さにして室内に干すなどの方法で乾燥させ瓶や密封できる袋に乾燥材と共に入れ、高温多湿を避け涼しくて暗い場所で保存しましょう。

コブミカンの葉を食べる場合は、細かく刻んで肉などの炒め物に入れたりサラダにかけたり、ペースト状にしてソースに加えます。ナッツ類と炒めておつまみとして食べても美味しいです。
葉の中心のスジは取ってから調理するとよいでしょう。
柑橘系の強い香りが特徴のコブミカンの葉は、タイ料理ではカレー、スープ、炒めものや肉・魚料理の香り付けに使われます。コブミカンの葉は硬く、煮ても軟らかくはなりません。他のハーブとともに香りだけを移し後で取り出します。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブディレクター

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