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完熟するほどβカロテンが増える「マンゴー」 まんごー

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インドを中心に古くから栽培されて来たマンゴーは、ウルシ科の常緑樹です。

人によってアレルギーが出る場合がありますので、注意が必要です。

マンゴーの種類は、何千種類もあると言われていますが、国内で売られているマンゴーは、東南アジアやタイなどから輸入されているマンゴーや、メキシコやブラジルからのアップルマンゴー、国内で栽培されているのはアーウィンと言う品種のマンゴーがあります。

国産マンゴーの旬は6~8月で、有名な産地には宮崎県や鹿児島県などがあります。

栄養素

マンゴーはウルシ科の植物なので果実の果皮にウルシオールというウルシ成分を含んでいるので注意が必要です。

マンゴーはビタミンCやカリウムを多く含んでいるほか、濃い黄色になって熟したマンゴーにはβ-カロテンが豊富に含まれています。その含有量は、マンゴーが完熟するにつれて多くなります。
なので、β-カロテンを効率良く摂取したければしっかり熟したマンゴーを選びましょう。ぎゃくに青い熟す前のマンゴーはビタミンCが豊富です。

マンゴーの主な栄養成分(可食部100gあたり)

蛋白質・・・・・・・・0.6g
脂質・・・・・・・・・0.1g
炭水化物・・・・・・・16.9g
カリウム・・・・・・・170㎎
カルシウム・・・・・・15㎎
β-カロテン・・・・・・・610㎍
鉄分・・・・・・・・・0.2㎎
ビタミンE・・・・・・1.8㎎
ビタミンB1・・・・・0.04㎎
ビタミンB2・・・・・0.06㎎
ビタミンC・・・・・・20㎎
食物繊維・・・・・・・1.3g

効能・効果

マンゴーに含まれている豊富なビタミンCやカリウムは、体からナトリウム(塩分)を出す働きがあり、高血圧気味の人に効果が期待されます。

マンゴーに含まれているβ-カロテンが成人病予防に効果があり、β-カロテンは体内で必要な分だけビタミンAに変換されます。

東洋医学的側面

・寒熱:涼(穏やかに体の熱を冷ます)
・昇降・収散・潤燥:潤(体を潤す性質)・降(気を降ろす)
・臓腑:肺・胃・腎
・五味:甘(補い滋養する作用)・酸(収僉、免疫力を高める作用)
・毒性:無毒

胃を整え嘔吐を止める、暑熱おさめ渇きを解消、利尿

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

マンゴーを選ぶ場合は、鮮やかな黄色で、全体に張りがあり柔らかすぎないものを選んで下さい。

マンゴーを保存法する場合には、7℃以下の保存は低温障害を起こしますので冷蔵庫の中での保存は避けて下さい。冷蔵庫に入れて冷やすのは、切って食べる直前に入れて下さい。完熟のマンゴーの保存期間は7℃~8℃の環境に置いて20日位です。

もし沢山ある場合には冷凍保存がおすすめです。真ん中にある平らな種を取り除き、食べやすい大きさに切って冷凍しておくと、半解凍でシャーベットのようにそのまま食べたり、スムージーなどにしても美味しく食べる事が出来ます。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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