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ビタミンCとEの相乗効果で老化を食い止める「ネクタリン」 ねくたりん

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ネクタリンはバラ科モモ属の木になる果実で、桃の一種になります。

桃よりも果肉がしっかりしており、酸味が多く甘酸っぱいのが特徴です。ネクタリンの旬は桃とほぼ同じで、夏から初秋です。

栄養素

ネクタリンにはビタミンEが豊富に含まれています。ビタミンEは抗酸化作用が高いことで知られており、体の酸化を抑制して肌や体の老化を抑える働きをします。また、細胞の酸化や血中コレステロールの酸化も防いでくれるため、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病を予防する効果もあります。
さらに、ネクタリンにはビタミンCも含まれています。ビタミンCはビタミンEと一緒に摂取すると効果が増すため、両方が含まれているネクタリンは特に栄養効果が高いと言えます。ビタミンCにも抗酸化作用があるため、肌や血管の老化防止がさらに期待できます。
また、ネクタリンにはカリウムが豊富に含まれています。カリウムは体内の余分なナトリウムを排出し、血圧の上昇を抑え高血圧を予防するとともに、筋肉を動かすエネルギーにもなります。

ネクタリンの主な栄養成分(可食部100gあたり)

食物繊維・・・1.7g
カロテン・・・240 μg
カリウム・・・210mg
ビタミンE・・・1.4mg
ビタミンC・・・10mg

効能・効果

ガン予防:βカロテンが活性酸素の働きを抑制し、免疫力を高めてガンを予防する

老化防止:ビタミンEの強い抗酸化作用で体の酸化を防ぎ老化や生活習慣病を予防する

美肌効果:ビタミンCがコラーゲンを生成し、メラニン色素の働きを抑制して美肌を促進する

高血圧予防:カリウムが体内の余分なナトリウムを排出しむくみや高血圧を予防する

東洋医学的側面

・寒熱:平(体を温めも冷やしもしない)
・昇降・収散・潤燥:潤(体を潤す性質)・降(気を降ろす)・散(気を体の外へ出す作用)
・臓腑:心・肝・大腸
・五味:甘(補い滋養する作用)・苦(気を降ろす、固める作用)
・毒性:なし

血行促進
便通改善

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

熟したネクタリンはあまり日持ちしないため、乾燥しないようラップに包むか密閉容器に入れて冷蔵庫の野菜室で保管します。
未熟なものは追熟させるために室内に置きます。

ネクタリンは生で美味しく食べられますが皮には特にたくさんのビタミンCやポリフェノールが含まれています。ただし、農薬が残っている可能性もあるため、よく洗ってから食べるようにします。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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