栗と糖質制限とアンチエイジングのお話し
栗は脂質が少ない食材
Dr.ピエールは栗が大好き。
約九千年にもわたって人々の食料として重宝されてきたのは、「桃・栗三年 柿八年」と言う言葉があるように成長の早さと医食同源が魅力だったから。
古くから東洋医学では“高齢者が栗を食べるとシャッキとする“と言われるように健康長寿には欠かせない種実(ナッツ)類。
ナッツ類なのでビタミンA・B・Cやカリウム、亜鉛などのミネラル、アミノ酸に食物繊維がたっぷりでホルモンを刺激することで若返りや免疫力アップが期待できます。
特に栗に含まれるビタミンCはデンプンに包まれているので加熱にも強く、亜鉛はビタミンCと共に摂ると体内で働きやすくなるメリットも。
また栗は脂質が多いナッツ類の中で糖質が主成分で脂質は極めて少ないのが特徴。
糖質が多いというと昨今の流れでは敬遠されがちですが、Dr.ピエールは栗きんとん、マロングラッセ、モンブランと甘味として食べる機会が多いのには実が理由があるのではと思っています。
栗の渋皮には抗酸化作用が高い栗ポリフェノールが多く含まれていて、デンプンからブドウ糖に体内で分解される工程を抑えてくれます。
食物繊維の効果と相まって血糖値の上昇を大きく防ぐことで、太りにくくなるのですね!
そこでピエールがお客様にデザートのような、締めご飯のようなイメージでお作りしたのが栗おこわにインスパイアした栗のリゾット。
ヘルシーにお食事が終わっていただけるように茹でた栗を薄皮ごとミキサーでペーストにして、お米も玄米と赤米と言う血糖の上がりにくい食材で仕上げています。
ダイエットやアンチエイジングが気になる方はおやつには栗がオススメですよ。
Dr.ピエールの栗のリゾット
【材料】
玄米+赤米:1/2カップ
もち麦:大さじ2
玉ねぎ:1/2個
スープスストック:1カップ
※玄米+もち麦=玉ねぎの量です
※水はお米がちょうど良い硬さになるまで足し続けます
(栗ペースト)
茹で栗:5個
スープストック:大さじ2
※ミキサーなどでペースト状にする
(トッピング)
刻んだ茹で栗:適量
クレソン:適量
【作り方】
① フライパンに油をしいて玉ねぎを弱火で炒める。少ししんなりしたらお米を入れて炒め合わせる。
② スープを3〜4回に分けながら注ぎ、お米がアルデンテになるまでお湯を足し続け、お米の硬さに満足できたら、栗ペーストを入れて和える。
③ フライパンに余分な水分がなくなったら塩で調味し、お皿に盛ってクレソンと茹で栗を周りに飾る。
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ