

実はビタミンCの宝庫!「のり(海苔)」 のり
のりには、海の中の栄養成分が豊富に含まれており、特に日頃不足しがちなビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富です。
旬は11月~3月頃までの冬の時期です。
栄養素
のりの約40パーセントはタンパク質で、必須アミノ酸をすべて含んだ良質なアミノ酸でできています。タンパク質は生きていくうえで重要な栄養素であり、体力、筋力、免疫力を向上させ、代謝活動を促進します。
また、のりは食物繊維が非常に豊富で、のりの3分の1は食物繊維です。食物繊維には胃や腸の働きを整える効果のほか、発がん性物質を体外に排出する働きがあり、便秘解消やがん予防に役立ちます。
そして、のりはビタミンの宝庫でもあり、ビタミンCの含有量はみかんの1.5倍にもなります。のりに含まれるビタミンCは熱に強いのも特徴です。
その他、葉酸の含有量は食品の中でもトップレベルです。葉酸はビタミンB群の一種であり、赤血球を作り出すのに必要な成分です。胎児の成長にも欠かせない栄養素であり、貧血や動脈硬化予防にも有効です。
のり(焼海苔)の主な栄養成分(可食部100gあたり 一枚約3g)
・食物繊維・・・36g
・葉酸・・・1900μg
・カリウム・・・2400mg
・ビタミンA・・・2300μg
・ビタミンC・・・210mg
・ビタミンB12・・・57.6μg
効能・効果
疲労回復:ビタミンB1、ビタミンB2が糖質を効率よくエネルギーい変え疲労回復に役立ちます。
便秘予防:柔軟な食物繊維が胃壁や腸壁を傷つけずに整腸作用を行い便通を改善します。
貧血予防:鉄分が酸素の運搬に重要な働きをして貧血予防に効果があります。
美肌効果:ビタミンCがメラニンの生成を抑えてシミを防ぎ、既にあるシミも薄くします。
東洋医学的側面
・寒熱:寒(体の熱を冷ます)
・昇降・収散・潤燥:潤(体を潤す性質)・降(気を降ろす)
・臓腑:肺
・五味:甘(補い滋養する作用)・鹹(軟化させる作用)
・毒性:なし
痰を取り除きます
熱を取り除き利尿作用によりむくみを解消します
栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法
のりはパリッとした食感が大切ですので、袋やプラスチック容器に入れて密封し、外からの湿気を遮断してから冷蔵庫に保存します。
のりはおにぎりなどごはんを包むだけではなく、お味噌汁や炒め物、酢の物などに少量をちぎって加えるだけで良質な栄養を摂取することができます。のりのヨウ素は油と一緒に調理することで吸収を高めることができるのでおすすめです。