“黒いものは腎に良い“についてお勉強

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黒い食べ物は腎臓に良い!?

日本を代表する名店で大将が “黒いものは腎に良い” と言いながら供された一品はキャビア虎魚(おこぜ)。
大学では東洋医学外来にいたこともあって、漢方については多少の素養はあるのだけど“黒いものは腎に良い”は恥ずかしながら初めて知った。
教えてくれた先生の名誉のために言うと、もしかして習っていたかもしれないけど忘れていただけかもしれない。

何はともあれ今日は久しぶりに東洋医学の本を開いての復習にお付き合いいただければ。

腎の力を高める食材  医食同源効果

腎といった場合は、おしっこを作る現代的な意味の腎臓と中医学的な意味の精を宿すという二つのことを考える必要がある。精を宿すとはエネルギーをため込むという意味で、西洋医学的な観点からすると甲状腺ホルモンや男性ホルモンのような存在のことを指していると思う。

実際、加齢やストレスでホルモンが低下した時に起きやすくなる症状と腎が足りない(腎虚)ことの症状は似ている。
•疲れやすくなる
•物忘れ
•冷え
•耳鳴り
•抜け毛

中医学の世界では腎の力を高めるのは黒い食材や鹹味(かんみ)のある食材とされている。ちなみに鹹味とはっぽい味のことを言います。
黒い食材の代表は黒豆、黒ごま黒きくらげしいたけ、黒米、玄米のこと。
鹹味のある食材はひじきわかめ昆布海苔などの海藻類を指すみたい。

こうした食材はポリフェノールビタミンAビタミンDが豊富で西洋医学的にもホルモンをサポートすると言えますね。

キャビアは本には載っていないけど、黒いし、塩っぱいので腎を良くしてくれる要素に溢れているのかな⁉️
でも一つはっきり言えることはキャビアを食べすぎると塩分多くてムクムし腎臓が悪くなるということ。
やはり何事も適量が大事ですね。

かんだ
東京都港区元麻布3丁目6−34

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ     

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