イシペディア > 食事学と医療の大辞典 > 食材の大事典 > 果物の栄養素分析 > アントシアニンが視力の低下も眼精疲労も解決!「ブルーベリー」

アントシアニンが視力の低下も眼精疲労も解決!「ブルーベリー」 ぶるーべりー

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ブルーベリーと言えば目に効果的という印象がありますが、実はそれ以外にもさまざまな嬉しい効果を持っています。

国産のブルーベリーの旬は夏で、主に6月から8月に収穫されます。

栄養素

ブルーベリーは昔から眼に良いとされていますが、それはアントシアニンというポリフェノールが含まれているためです。アントシアニンが目の網膜視細胞で光を伝達するロドプシンというたんぱく質の再合成に関わっており、視力低下の防止、眼精疲労の回復、白内障予防などに効果があります。

アントシアニンには、その他にも強い抗酸化作用がり、活性酸素を抑制して老化を防止するとともに生活習慣病を予防する作用があります。また、抗酸化作用により、血流が改善され血行を促進する効果もあります。血流が悪くなると脳卒中や動脈硬化などの原因にもなるため、アントシアニンによる血流改善効果は健康に大きく作用します。また、ブルーベリーにはバナナを上回る食物繊維が含まれています。食物繊維は小腸での糖の吸収を抑え、コレステロールを低下させて善玉菌を増やし、腸内環境を整える効果があります。

ブルーベリーの主な栄養成分(可食部100gあたり)

カロテン・・・55μg
食物繊維・・・3.3g
ビタミンC・・・9mg
ビタミンE・・・1.7mg
マンガン・・・0.26mg

効能・効果

ガン予防:ポリフェノールの一種であるアントシアニンが活性酸素を抑制しガンや生活習慣病を予防する

肥満予防:アントシアニンが内臓脂肪の蓄積を防ぎ肥満を予防する

便秘予防:不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がバランスよく含まれており腸内環境を整える働きをする

眼精疲労回復:アントシアニンが目の網膜細胞の再生成を助け眼精疲労を回復させる

東洋医学的側面

・寒熱:平(体を温めも冷やしもしない)
・臓腑:肝・腎・肺
・五味:甘(補い滋養する作用)・酸(収斂、免疫力を高める作用)
・毒性:なし

眼精疲労改善

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

ブルーベリーは収穫後は時間の経過とともに風味が落ちてきます。すぐに食べない場合は、乾燥しないように密閉容器に入れて冷蔵庫に保存します。また、そのまま冷凍すれば長期保存も可能です。

ブルーベリーは生のまま食べるのがおすすめですが、ジャムにすれば長期保存できる上により効果的に食物繊維を摂取できます。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

関連するカテゴリ

おすすめ記事

関連する記事はこちら