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ミネラルと食物繊維の宝庫「ひじき」 ひじき

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ひじきは低カロリーでありながら栄養が豊富に含まれた食材で、昔から日本人の食卓には欠かせないものです。
ひじきの旬は3月~4月になります。

ひじきの栄養素

ひじきは栄養価が非常に高い食材です。特に、カルシウム、食物繊維、そしてマグネシウムが豊富です。カルシウムは何と牛乳の約12倍にもなります。カルシウムは丈夫な骨や歯を作るのに欠かせません。

また、ひじきに含まれる食物繊維は不溶性食物繊維も多く、満腹感を得られます。おまけに低カロリーですのでダイエットにはもってこいの食材と言えます。また、食物繊維には腸内環境をと整えて、便秘を解消したり老廃物を排出する効果もあります。

マグネシウムはアーモンドの約2倍含まれています。マグネシウムはカルシウム同様に人間にとって大切なミネラルのひとつで、カルシウムの働きを助けます。また、血液循環を正常に保つなど体内のさまざまな代謝を助けています。

 

ひじきの主な栄養成分(可食部100gあたり 一食分約10g

食物繊維・・・43.3g
カルシウム・・・1400mg
マグネシウム・・・620mg
・・・55mg
βカロテン・・・3300μg

 

ひじきの効能・効果

骨粗鬆症予防:カルシウムがマグネシウムとともに骨を強くし骨粗鬆症を予防する。

便秘予防:豊富に含まれる食物繊維が腸内に詰まった有害物質を排出し便秘を予防する。

動脈硬化予防:水溶性食物繊維が体内の老廃物を排出しコレステロールの代謝を促進する。

貧血予防:鉄分が酸素の運搬に重要な働きをして貧血予防に効果がある。

 

東洋医学的側面

・寒熱:寒 (体を冷やす性質がある)
・昇降・収散・潤燥:潤降
・臓腑:肝、腎
・五味:甘、鹹
・毒性:無毒

血行をよくして水分代謝をスムーズにする
しこり、痛み、しびれ、むくみを改善する

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

ひじきを保存するときには湿気を防ぐことが大切です。おすすめは冷凍保存で、小分けにしてラップに包みフリーザーバッグなどに入れて冷凍します。

ひじきはとの相性がとてもよく、油で炒めると風味も良くなりカルシウムも吸収しやすくなります。
ひじきを長く茹でると、水溶性ビタミンが失われてしまうため1分程度で茹ですぐにあげるようにします。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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