イシペディア > 食事学と医療の大辞典 > 食材の大事典 > 種実類の栄養素分析 > 腸を潤して便秘解消「アーモンド(扁桃)」

腸を潤して便秘解消「アーモンド(扁桃)」 あーもんど

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

現在の産地としては、主にスペイン、イタリア、アメリカのカリフォルニアであり、日本で食べられるアーモンドのほとんどはカリフォルニア産の未加熱製品です。

収穫は810月ですが、保存しやすいため年中流通しています。

栄養素

栄養素としては圧倒的に脂質が多く、100gあたり54.2g含まれています。ただ、オリーブオイルと同じ脂質であるオレイン酸がそのうちの70%を占めているため、適正量摂取すれば、悪玉コレステロールを減らす働きがあると言われています。

また、抗酸化作用のあるビタミンEやカリウム、カルシウムなどのミネラルを豊富に含むのも特徴の一つです。

 アーモンドの主な栄養成分(可食部10g当たり  約10粒)

・エネルギー・・・60kcal
脂質・・・5.4g
ビタミンE・・・3.1mg
カリウム・・・77mg
カルシウム・・・23mg

効能・効果

老化防止作用・血行促進作用:ビタミンEの働きにより、老化の原因である活性酸素の増加を防ぎ、血液の循環を促して肌のアンチエイジングが期待できます。

精神の安定化:ナイアシンを多く含むため、脳神経の活性化による精神の安定に効果があるとされています。

便通の改善:脂質を多く含むため、腸の粘膜に潤いを与え、便通を促します。                                      

東洋医学的側面

・寒熱:平(体を温めも冷やしもしない)
・昇降・収散・潤燥:潤(体を潤す性質)、降((気を降ろす))
・臓腑:心・肝・大腸
・五味:甘(補い滋養する作用)、苦(気を降ろす、固める作用)
・毒性:なし

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

常温で保存する方が多いと思いますが、理想は密閉容器に入れて野菜室に保存する方法です。時間がたつと酸化して味も香りも落ちるので、たくさんある場合は冷凍保存もおすすめします。殻付きであれば酸化速度が遅くなるため、保存期間はその分長くなります。

食べ方としては、そのまま10粒程度食べること。おやつ代わりとして量を決めて食べると、必要な栄養素を確保しやすくなります。調理するなら、細かく砕いて揚げ物の衣代わりにするのも良いでしょう。アーモンドに含まれるビタミンEは脂溶性ビタミンなので油調理とも相性が抜群です。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

関連するカテゴリ

おすすめ記事

関連する記事はこちら