大人こそ要注意!フードアレルギーの増加

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近年、大人でアレルギーを発症する人が増えてきているといわれています。
子どものころは何もなかったのに、体質の変わってきた理由は食べ物にあるのかもしれません。
子どものアレルギーと違うところは、毎日食べていたものである日突然発症するということです。

フードアレルギーはそれまで口にしても何もなかった食べ物が、ある日突然アレルゲンとなりアレルギー症状を引き起こします。
子どもでは、乳製品小麦がアレルゲンの代表的なものですが、大人では野菜果物などがアレルゲンとなることが多かったり、運動誘発性などの食物以外の物質との関連があって発症ことも分かっています。
何の食品が原因で起こっているかわからないことも多く発症するまでの時間も様々です。

フードアレルギーには食べてすぐ症状が現れる即時型アレルギーと、数時間から数週間後に症状が出る遅延型アレルギーがあります。

【即時型アレルギーの症状】
・皮膚のかゆみや口の中のイガイガ、くしゃみや鼻水、呼吸困難、腹痛や下痢など
・食べてすぐに発症する

【遅延型アレルギーの症状】
・頭痛やめまい、倦怠感、肌荒れ、情緒不安定など
・毎日食べているものがアレルギーを引き起こすこともある
・発症が遅い、または原因不明の不調を感じる

大人のフードアレルギーは一度発症すると治らないケースが多いことも特徴です。
原因不明の不調が続いたら、不調の前に食べていたものをチェックしてみることも大切です。

子どもの3大アレルゲンが卵・牛乳・小麦であるのに対し、大人の主なアレルゲンは果物や小麦、甲殻類が多いと言われています。
最近では果物や野菜などでアレルギーを発症する人も増えています。

果物のアレルギーは花粉症と合併することが多く、イネ科の植物やブタクサなどにアレルギーのある人はメロンスイカなどのアレルギー、ハンノキやシラカバにアレルギーのある人はリンゴサクランボなどのアレルギーが出やすいことがわかっています。

その他にゴム手袋をはめると皮膚が赤くなるラテックスアレルギーの人はアボカドバナナなどのアレルギーを起こしやすくなります。また、チョコレートやコーヒーのカフェイン、食品添加物、人工色素などもアレルギーの要因となりやすい食品です。

何かアレルギーがあるのかもと思ったときのアレルギー要因の特定には、アレルギーを起こしやすい食品を避ける日を作ってみるのがよいかと思います。
その他にご自身が食べる頻度が高いものも避けてみましょう。

複数ではなく食材1つずつ試してみる事が大切です。
体調がどのように変わったか様子を見ながらアレルギーの原因を特定をしてみてください。

ラテックスアレルギーについてもう少し詳しくお知りになりたい方は「フルーツとゴムのアレルギーを放置すると手術室で大変なことに?」をどうぞご覧ください。

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