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食洗機の中は雑菌とカビだらけは本当なのか??

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日本での普及率は30%弱と言われる食洗機。洗浄力が高いことや電気や水道のコストが安い事がメリットとされて導入されている方も多いのではないでしょうか?

DR大友も食洗機ラバーの一人です。手洗いするのはワイングラスくらい…

食洗機が用いるのは50度~70度程度のお湯、手洗いで使用する40度の水よりも高温なので洗浄力が高いとされています。また衛生的な観点からも水気を拭くためのタオルに雑菌が繁殖している可能性も否定できないので、清潔さや汚れを落とす能力の観点からは高温で乾燥させる食器洗い機の方が手洗いよりも優れていると思われています。
DR大友もそう思っていましたが、果たして本当にそうなのでしょうか?
興味深いニュースを見つけました。

食器洗浄機にカビ、注意を/高温繁殖、調査で確認   (2013/06/01)

食器洗浄機内では温かい所を好むカビが繁殖しやすい―。
大阪市立自然史博物館の浜田信夫外来研究員がこんな調査結果をまとめられています。
浜田さんによると、カビは低温で湿度の高い環境で増えやすく、28度前後が繁殖の適温。食洗機では通常、55度以上の温水を使い、乾燥機能もあり、カビは増えにくいと考えられてきた。調査では大阪府内134世帯で、食洗機の洗浄水を採取し、庫内を拭き取って分析。約87%の食洗機でカビが見つかった。
 食洗機で最も多く見つかったカビ「エクソフィアラ・デルマチチジス」(大阪市立自然史博物館提供)

湿度の高い日本だけの話かと思っていたら、海外でも同じように話題になっているようです。

食器洗浄機にカビ、未知の病原性持つ恐れも 研究成果 20110622 AFP通信

世界101都市、189世帯の食器洗浄機を調べたところ、高温のお湯や大量の洗剤、塩水、アルカリ性や酸性の水を浴びても死なないカビが生息していたという研究結果が、英国菌学会(British Mycological Society)の学会誌「ファンガル・バイオロジー(Fungal Biology)」最新号に発表された。未知の病原性を持っている恐れもあるという。

実際にこのカビが人間に対して悪さをするのかしないのかといえば、免疫力が極度に低下していない限りは感染(日和見感染)しないと研究でも報告されています。

ただし、免疫力が低下している場合は、黒色真菌のExophiala dermatitidisと、E. phaeomuriformisは嚢胞性線維症の患者の肺にコロニー形成して、全身性疾患を引き起こす可能性があるとされています。


その一方で食洗機を使わずに食器を手洗いしていたほうが、子どもが喘息や湿疹などのアレルギーになりにくくなる可能性があるという報告もあります。これはスウェーデンの研究ですが、食器を手洗いする家庭の子どもの23%に湿疹が、1.7%に喘息がみられたのに対し、食洗機を使用する家庭ではそれぞれ38%7.3%で前者より多い。

「食器を手で洗うことが、食洗機を使うよりも細菌を減らす効果が低いことは、複数の研究が示している。食器の手洗いが細菌やカビなどの微生物へ接触する回数を増やすことによって、免疫システムを発達させる。そしてそれによって、子どものアレルギーになりにくくなるのではないかと仮説を述べています。

DR大友の意見としては、食洗機を使うにしても、手洗いをするにしてもお皿などの雑菌はない方が良いと思います。なぜなら子供にとっては雑菌やカビはもしかして免疫力を高めるために良いかもしれませんが、高齢者などの免疫力が低下している人と同居していた場合はそれは病気のリスクを高めることになるからです。
子供は泥んこ遊びをして帰る頃にはしっかり手を洗って、うがいをする方が免疫力を高めるためには有用だと考えます。

そして普段の食生活も腸内環境整えるために良いお食事を考えていただきたいと思います。
つまりプロバイオティクスプレバイオティクスをしっかり摂るということですね。

今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
腸と脳の関係が気になる方はこちらもご覧ください。

 

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

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