⑪ 過敏性腸症候群とプレバイオティクスの関係

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【Dr.大友とDr.菰池の対談動画はこちらをclick】

Dr.大友 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブディレクター
過敏性腸症候群とプロバイオティクスのお話を伺いしましたけど、プレバイオティクス、もしかしたら普通の人は一緒だと思っているかも知れませんけど。まずはプレバイオティクスについてお話をお伺いしてもよろしいですか。

Dr.菰池 たまちホームクリニック院長
はい。プレバイオティクスって先ほどお話をしたプロバイオティクスの働きを強めるような働きをもつ物質のことですね。

Dr.大友
それは腸内細菌の分布を良くするというか、改善するようなそういう意味ですか。

Dr.菰池
良くする。はい。それを助けるということですね。

Dr.大友
どんなものに、含まれているんですか。

Dr.菰池
食品だと、オリゴ糖とかですね、あと、食物繊維にも含まれているものですね。

Dr.大友
あったらごめんなさい。保険診療とかで使われるお薬でプレバイオティクスってありましたっけ?。

Dr.菰池
えー、無いと思います。

Dr.大友
なるほど。実際どうなんですか?プレバイオティクスとプロバイオティクスを比べると、どっちが有効とかあるんですか。

Dr.菰池
両方とも有効に働くとは思います。ただ働きとしてはプロバイオティクスの方が腸内環境を整えると言う意味では有効だと思いますね。

Dr.大友
それはあくまでもプレバイオティクスはプロバイオティクスを助ける。・・・ってことは、両方やっぱりいったほうがいい?

Dr.菰池
はい。両方、適量を摂取することは大事だと思います。

Dr.大友
今まではプロバイオティクス、プレバイオティクスはすごく良いって言われてきたと思うんです。けれども、プレバイオティクスも、たとえばオリゴ糖が入っていたり食物繊維が入っていたり、プロバイオティクスは乳糖が入っていることも多いと思います。こうしたことはFODMAP(フォドマップ)の概念とは、全く真逆をいく可能性がありますよね。

Dr.菰池
そうですね。

Dr.大友
よくなるんじゃないかと思ってたけど、それで改善しないときはどうしたらいいですか?

Dr.菰池
今までの常識が、今は非常識になってきています。パラダイムシフトに当たる時期だと思いますので、調子の悪い方はもう一度、主治医の先生だったり栄養士の先生と相談して頂いて、ご自分の食生活を見直す、そういう機会にしていただくといいと思います。

Dr.大友
ある程度ずっと摂ってるけどあまり改善が見込まれていない人は少し頭を切り替える必要があるかも知れないということですね。

Dr.菰池
はい。

Dr.大友
すごく勉強になりますね。

 

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

菰池信彦 たまちホームクリニック院長

日本内科学会認定医、日本消化器病学会認定消化器病専門医、日本消化管学会認定指導医、日本肝臓学会肝臓専門医、日本ヘリコバクターピロリ学会認定感染症認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本カプセル内視鏡学会認定医、日本医師会認定産業医

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