⑤ 過敏性腸症候群 腸内細菌のバランスが悪い?

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Dr.大友 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブディレクター
過敏性腸症候群の原因として粘膜の炎症があるってお話でしたけども、例えば、腸内細菌とかによって症状のパターンが変わったりするものですか?

Dr.菰池 たまちホームクリニック院長
変わりますね。腸内環境は腸内細菌の善玉菌と悪玉菌のバランスによって症状は出る、出ないってあると思います。
当然悪玉菌が増えてくると症状がより出やすいでしょうし、腸の粘膜は免疫を非常につかさどっている細胞がありますので、バランスが崩れると、下痢になったりってことは非常に多いですね。

Dr.大友
例えば、便秘型とか下痢型とか、混合するパターンがあるって話でしたけども、それぞれの症状に応じて、例えば腸内細菌の種類のプロファイリングが違うなんてことも考えられるんですか?

Dr.菰池
考えられますね。

Dr.大友
それは、どうしてですか。例えば、その元々の腸内細菌層がそういう人だったからですか。それとも、食事や、それ以外のアレルギーとかそういったことによって腸内細菌が変わってきたからなんですか?

Dr.菰池
両方あると思います。ただ、おそらく食物アレルギーだったり、グルテンとか、最近話題ですけども、そういったものが、発症の原因として考えられるってことは最近の研究では正しいと言われていますね。

Dr.大友
アレルギーってのは、食べて直ぐ症状が出るタイプのIgE型のアレルギーのことなんですか?

Dr.菰池
まあ、遅発型ってことも最近言われ始めてますので、両方だと思います。

Dr.大友
それはIgG型のアレルギーの可能性もある?

Dr.菰池
もある。ということですね。

Dr.大友
なるほど。ありがとうございます。

 

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

菰池信彦 たまちホームクリニック院長

日本内科学会認定医、日本消化器病学会認定消化器病専門医、日本消化管学会認定指導医、日本肝臓学会肝臓専門医、日本ヘリコバクターピロリ学会認定感染症認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本カプセル内視鏡学会認定医、日本医師会認定産業医

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