⑫ 過敏性腸症候群は機能性ディスペプシアとも合併しやすい

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Dr.大友 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブディレクター
過敏性腸症候群の話を聞いていると、病気の成り立ち自体だったり、治療の進め方が、機能性ディスペプシアとすごく似ているような気がするんですけども、両方有る人たちっているんですか。

Dr.菰池 たまちホームクリニック院長
多いですね。胃の症状と、腸の症状、両方苦しんでいらっしゃる方って結構多いですね。

Dr.大友 
昔から胃腸症状って言いますもんね。

Dr.菰池
そうですね。繋がっている臓器ですし、腸が悪ければ胃も何かしらの症状が出るっていうことは多いですよね。

Dr.大友
腸は脳にも繋がるし、胃にも繋がるってことですが。それ以外に過敏性腸症候群が合併しやすい病気って他にありますか。

Dr.菰池
はい、胃酸が逆流する食道・胃逆流症、GERD(ガード)があげられます。腸の動きが当然悪い方っていうのは胃もたれもあるし結果的に胃酸が逆流してきて・・食道まできて、食道炎を起こしたりってこともよくあるトラブルですね。

Dr.大友
胸やけの原因が、そういうところにあるという可能性もあるということですね。

Dr.菰池
そうですね。大元の原因がもしかしたら、IBSだった。ってこともあるかもしれませんね。

Dr.大友
それ以外はどうですか。例えば、大腸だと潰瘍性大腸炎とかそういうのもあると思うんですけれども。そこは関係しているんですか。

Dr.菰池
そうですね。潰瘍性大腸炎の方では過敏性腸症候群を元々お持ちだったりということは多いですね。

Dr.大友
なるほど。

 

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

菰池信彦 たまちホームクリニック院長

日本内科学会認定医、日本消化器病学会認定消化器病専門医、日本消化管学会認定指導医、日本肝臓学会肝臓専門医、日本ヘリコバクターピロリ学会認定感染症認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本カプセル内視鏡学会認定医、日本医師会認定産業医

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