⑬ 過敏性腸症候群では食物繊維は摂るべき?避けるべき?

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【Dr.大友とDr.菰池の対談動画はこちらをclick】

Dr.大友 (イシペディア編集長)
過敏性腸症候群の話をお伺いしていて僕が一番難しいなと思ったのは食物繊維なんですね。まず水溶性(水に溶けるタイプ)なのか、不溶性(水に溶けないタイプ)かの差はあれど、胃腸症状には良いって習ってきたような気がするんですけど。段々そういう概念は変わってきているんですね。

Dr.菰池 (たまちホームクリニック院長)
そうですね。何も症状が無い方にとっては、健康のためにはある程度摂取するっていうことは大事だと思うんですよね。
ただ腸、あるいはに元々負担がかかっていらっしゃる方、今回の過敏性腸症候群だったり、機能性ディスペクシアっていう病気の方って胃とか腸に圧をかけるとか負担をかけるってことで症状が悪化してしまう可能性があるので、あまり摂取しすぎない方がいいですよって言うのが最近の考え方ですかね。

Dr.大友
健康な状態、つまりシステムに異常がない時はそのままでいいけども、そういう過敏性腸症候群だったり機能性ディスペプシアって言われてるようなシステム異常がもう起きているからシステムの異常が無いときに良かったことが必ずしも良い方向に働くとは限らないっていう概念ということですね。

Dr.菰池
そうですね。

Dr.大友
どうしたらいいですか。そうしたら。

Dr.菰池
これは難しいご質問ですね。まずは摂取している食物繊維が適量かどうか?
他には食物繊維の中でも、水溶性不溶性、そういったものを少し意識して摂取して頂くといいかもしれません。

Dr.大友
便の硬さとか、便の緩さでどっちを多く摂った方がいいとかというのはあるんですか。

Dr.菰池
そうですね。不溶性を避けるっていうのは、腸にはいいといわれていますので、水溶性の方がより摂取するといいと思います。ただ、水溶性の食物繊維を摂ったからといって明日から症状が良くなるということはなく。そこまで人間の身体ってうまくできていないので。

Dr.大友
粘膜の入れ替わりで。

Dr.菰池
そうですね。そういったものを、例えば2週間とか1カ月とか続けるってこと。それで、自覚症状がどこまで良くなるかってことをご自分なりに観察して頂くってのが賢いやり方でしょうね。

Dr.大友
水溶性食物繊維の時に一番気をつけなきゃいけないのは、そういうフォドマップの概念ということでよろしいでしょうか。

Dr.菰池
はい。そうですね。

 

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

菰池信彦 たまちホームクリニック院長

日本内科学会認定医、日本消化器病学会認定消化器病専門医、日本消化管学会認定指導医、日本肝臓学会肝臓専門医、日本ヘリコバクターピロリ学会認定感染症認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本カプセル内視鏡学会認定医、日本医師会認定産業医

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