⑥ 過敏性腸症候群 食事の見直しが治療の効果を高める

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【Dr.大友とDr.菰池の対談動画はこちらをclick】

Dr.大友 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブディレクター
非常に多くの人が悩んでいるかもしれない、過敏性腸症候群だと思うんですけども。例えば、便秘とか下痢を繰り返しているなと感じて、外来に患者さんが来たらDr.菰池はどんな風に食事のアドバイスをなさるのですか?

Dr.菰池 たまちホームクリニック院長
そうですね。外来診療で食生活についてまずお聞きしますよね。
例えばですけども、炭水化物の食事がお好きかどうか。或いは、嗜好品として、コーヒーとか、アルコール香辛料、そういったものをどれくらい摂っていらっしゃるかとかをまず問診をします。全ての人がそれが原因とは言いませんけれども、少なくとも症状があって困っていらっしゃる方に関しては、今挙げたようなものっていうのはお控えいただく様に指導はしています。

Dr.大友
僕なんか、脂っぽいものを食べた後に結構何かお腹がゆるくなったりするんですけど、脂っぽいものとか関係していますか?

Dr.菰池
関係していると思いますよ。ただ、過敏性腸症候群じゃない方っていうのは一日くらいで治まると思うんです。けれども慢性的にそれを繰り返してしまうっていうのは、過敏性腸症候群の可能性はあるかと思います。

Dr.大友
例えば、コーヒーを飲んで、辛いものを食べてって普通の日本人だとやってますよね。

Dr.菰池
はい。僕もやってます。

Dr.大友
そうすると、どれをピックアップしたらいいんだろうって悩むと思うんですけど、何からピックアップしていくのがお勧めですか。まあ、これだろうなってあてをつけるのにはコツがあるんですか。

Dr.菰池
そうですね。これって検査で分かる問題ではない。あくまで問診をして、患者さんご自身もある程度分かっていらっしゃる部分もあると思うんですね。
コーヒーがお好きで、一日10杯飲んでいらっしゃる方であればカフェインの可能性もあるし、お酒を沢山毎日飲まれる方はその可能性もある。なので、どれってことはないと思いますけど、ある程度常識的な範囲で多いと思うものから控えて頂く。ただゼロにしてしまうと、それがストレスになる可能性もありますので、控えるっていうことを自分でコントロールするということを指導するようにしています。

Dr.大友
逆にすごく食事指導が厳しくなるのはかなり症状が出た人に限定すると言うことですか?

Dr.菰池
そうですね。どこまで自覚症状でお困りになってるかということが、その厳しさに変わってきますよね。

 

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

菰池信彦 たまちホームクリニック院長

日本内科学会認定医、日本消化器病学会認定消化器病専門医、日本消化管学会認定指導医、日本肝臓学会肝臓専門医、日本ヘリコバクターピロリ学会認定感染症認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本カプセル内視鏡学会認定医、日本医師会認定産業医

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