② 慢性便秘の人はまずはレントゲンと直腸診

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Dr.ピエール大友 (イシペディア編集長)  
慢性の便秘症と言うのは歳を取ってくると男女の比率は同じぐらいで、若い時は女性が多いという話でした。

実際にどれぐらいの方が悩んでいるのですか?

Dr.菰池(たまちホームクリニック院長)  
恐らく悩んでる方は多いと思います。こういう統計は病院にいらっしゃってアンケートで便秘と答えていただかないと統計が取れないものですから、実際の数よりは多分少ないと思われます。

Dr.ピエール 
あくまでもお医者さんの業界で発表されているようなデーター。

Dr.菰池 
そうですね。

Dr.ピエール大友 
市販薬ででちょっとお茶を濁してるというか、とりあえずうんちを出しているみたいな人がいるから。

Dr.菰池 
そういうことも多いです。厚生省が発表してるのでは60歳ぐらいまでの方は大体1
%から2%ぐらい。70、80になると増えてきて80歳代では10%を超える方が便秘というふうに言われています。

Dr.ピエール大友 
それはすごいですね。8%も便秘の人が増えるのは尋常ならざる事態だと思います。

Dr.菰池 
そうですよね。恐らくご本人は仰らなくてもっと多いと思います。

Dr.ピエール大友 
実際は?

Dr.菰池 

はい、実際には。

Dr.ピエール大友 
なるほど。女性が多いと言うことなんですね。

Dr.菰池 
若い時は特に。

Dr.ピエール大友 
便秘にはタイプがあるんですよね。それはその理由があるのですか?

Dr.菰池 
そうですね。ちょっと簡単に言うと機能性便秘、器質性便秘と言います。多くの方は機能性便秘だと思います。器質性便秘の器質とは何か物があると言うこと。

Dr.ピエール大友 
物質的に詰まっている。

Dr.菰池 
詰まっているとか、狭くなっているとか。例えば大腸がんが原因にあってそれによって便秘になっている方は器質性便秘。あるいは何かの原因で手術をされて腸と腸を繋ぎ合わせたところがどうしても狭くなり糞便が通りにくくなり便秘になる方も器質性です。

Dr.ピエール大友 
クローン病はどうですか?

Dr.菰池 
クローン病もそうですね。クローン病の方は下痢になることが多いですけども、手術の影響だったり腸が動かなくなり便秘になる方もいらっしゃいます。それも器質性便秘と言います。

Dr.ピエール大友 
器(うつわ)に質(しつ)と書いて器質性ですね。

Dr.菰池 
はい。

Dr.ピエール大友
それは少ないんですよね。

Dr.菰池 
そうですね。どちらかと言うと少ないです。

Dr.ピエール大友 

そうすると機能性便秘。機能とは何がどう機能するのですか?

Dr.菰池 

ファンクションするかどうかと言うですので、要はがんとか炎症がないにも関わらず腸が動きにくい方が多いです。特に若い女性とかお忙しいサラリーマンの方はそういうタイプが多いと思います。

Dr.ピエール大友 
そういうものを検査するわけですよね。いろんなタイプが機能性の中でもあると思いますが、どんな検査をするのですか?

Dr.菰池 
まず消化器内科医が絶対に見逃してはいけないのが器質性の中でも大腸がんクローン病など。そういう病気は早くみつけて早く治療に結びつけないと命に関わりますので、まずはそういうことがないかどうかを念頭に診察検査をします。例えばですけど、お腹を触診した時に慢性的に便秘で腸がパンパンに張ってらっしゃる方なんていうのはお腹を触っただけでも分かります。

Dr.ピエール大友 
どんな感じなんですか?

Dr.菰池 
ちょっと言葉が正しいかどうかわかりませんけど、ポンポコリンで、打診をするとポーンポーンと高い音が鳴ります。

Dr.ピエール大友 
それは鼓(つづみ)ですね。

Dr.菰池 
ご本人でもわかると思います。

Dr.ピエール大友 
寝ながらお腹を叩くと高い音が出ると要注意。

Dr.菰池 
それだけガスが溜まっていると言うことでしょう。

Dr.ピエール大友 
お腹の聴診、触診をしてそのあとは?

Dr.菰池 
一番簡単なのはレントゲンの検査及びお歳を召された方で糞便が固くなって肛門のところに糞便が詰まっている場合は直腸診をします。指をお尻に少し入れさせて頂いて、硬い糞便が肛門のところに留まっていないかどうかを確認することもあります。

Dr.ピエール大友 
老人と言うことは若い人はやらないんですか?

Dr.菰池 
あまり最初からそういうことをされるのは好ましい方はいらっしゃらないと思うので、こちらからもそんなに積極的にする検査ではないですからね。

Dr.ピエール大友 
レントゲンを見て直腸のところに糞便が溜まり黒い影が点々となっていますよね。

Dr.菰池 
そうですね。

Dr.ピエール大友 
あれを見た時だけ。

Dr.菰池 
お薦めはします。

Dr.ピエール大友 
照れくさいは照れくさいですけど、どうですか?今日のカメラを撮ってくださる方は女性ですけども便秘で病院に行かれて直腸診してもらいたいですか。

カメラ女性 
私の行っている人間ドックで直腸診を希望するかしないかを問われます。

Dr.菰池 
きちんした先生はそう言う診察をされると思います。

Dr.ピエール大友 
お医者さんも恥ずかしがらずに直腸診を希望するかしないかを聞いた方がいい時代ですよね。

Dr.菰池 
最初から皆さんにお尻の診察をするのは難しいかもしれませんけど。

Dr.ピエール大友 
抵抗感高いですよね。レントゲンで影があるからちょっと診てみましょうかとかね。

Dr.菰池 
レントゲンを撮るのは特に妊娠をされていなければ簡単に撮れる検査ですし、一枚の写真で多くの情報が得られます。

Dr.ピエール大友 
確かに研修医の時に一番最初に見たレントゲンはお腹の写真でしたね。

Dr.菰池 
そうかもしれません。

Dr.ピエール大友 
直腸診にこだわり過ぎるかもしれませんけど、直腸診は何がわかるのですか?

Dr.菰池 
直腸診も大腸がんで一番多いのは実は直腸のがんだったりしますので、がんがあるかどうかはももちろん分かります。

あとは痔が原因でどうしても痛いので糞便に行きたがらなくなってしまう方の痔の状態もよくわかります。

他には肛門機能ですね。肛門はグッと締めたり少し緩めたりができますが、その肛門の筋肉の締め具合も直腸の診察をすることでわかります。

Dr.ピエール大友 
内視鏡検査をして見たらもちろん直腸が見えるけど、その前に指で得られる情報は大きいと言うことですね。

Dr.菰池 
内視鏡はよくわかる検査ですけど抵抗が大きいですよね。敷居が高い検査ですのでその前に簡単な検査からと言うことになります。

Dr.ピエール大友 
ぜひ恥ずかしがらずに慢性便秘の人は直腸診も含めて診断をして頂きたいと思います。

このあとも引き続きお伺いします。

 

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

菰池信彦 たまちホームクリニック院長

日本内科学会認定医、日本消化器病学会認定消化器病専門医、日本消化管学会認定指導医、日本肝臓学会肝臓専門医、日本ヘリコバクターピロリ学会認定感染症認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本カプセル内視鏡学会認定医、日本医師会認定産業医

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