イシペディア [IshiPedia] > 食事学と医療の大辞典 > タブーに挑む!? 21世紀の最強健康管理学 > フルーツとゴムのアレルギーを放置すると手術室で大変なことに?

フルーツとゴムのアレルギーを放置すると手術室で大変なことに?

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ラテックスフルーツアレルギー症候群って聞いたことがありますか?

ラテックスはゴム手袋、ゴム風船、コンドームなどに含まれるゴムの一種のことです。このゴムにアレルギーがある人はフルーツ、特にトロピカルフルーツにアレルギーがあることが多いのです。またその逆もしかりでトロピカルフルーツにアレルギーがある人はラテックスアレルギーがあることが多いと言われています。

ここで言うトロピカルフルーツとは、バナナキウイフルーツアボカドパパイヤグレープフルーツメロンイチジクなどのことを言います。またフルーツだけでなくクルミトマトジャガイモなどの野菜でもラテックスに反応することがあるので要注意です。こうしたフルーツにアレルギーがある人がラテックスにもアレルギーがある確率は30~50%程度と言われています。

ラテックスフルーツアレルギーを話題にしたのには理由があります。それは手術の際にショック状態を含めた重篤なアレルギーを引き起こしてしまう可能性があるからです。

他のアレルギーと同様にラテックスアレルギーがひどくなると、ラテックスを含むゴムに触れただけでじんましん、ときにはアナフィラキシーショックと呼ばれる重篤なアレルギー反応を来すことがあります。

特にラテックスアレルギーがある人は手術を受ける際には注意が必要です。ラテックスにアレルギーがある場合は手術室のあらゆるゴム、例えば手術用の手袋、駆血帯などなどををラテックスの入っていないゴムに変更する必要があります。 そのため対策をしないで手術をすると、手術中に命に関わるようなひどいアレルギー反応を起こすことになりかねません。

ラテックスを含むゴム製品に接触する機会が多いと、それだけ発症のリスクが高まると言われています。つまり、医療関係者で1日に何度もゴム手袋をする人や食器をゴム手袋をつけて洗っていたりする方ではリスクが高まると言われており要注意なわけです。

欧米では手術の際にはラテックスが含まれていないゴムだけを使っている手術室が多いのですが、日本ではそこまで対策されていないのも事実。ですから患者さんが自分自身でラテックスフルーツアレルギーに対して注意して、もしラテックスについて手術の前に聞かれることがなければ、ご自身で医師や看護師さん対して伝えることは自分自身の身を守ることになります。
ラテックスアレルギーはラテックス抗体とHev b 6.02抗原に対する特異抗体を調べることで診断することができます。

先ほど述べたようにラテックスや特定のフルーツに接触する機会が多ければ多いほど発症のリスクが高まります。もしこうしたフルーツを頻繁に食べる方は調理方法を工夫することでアレルゲンを減らすことを考えていただきたいと思います。
DR大友が考えるフルーツのおすすめの食べ方としては、調理する時に生ではなく火にかけること。こうすることによってアレルギー反応は起きにくくなることが知られています。 例えば生のトマトでは反応しなくても、フライパンで熱したトマトソースやケチャップでは反応が起きにくくなります。つまり加熱処理をすることが重要なのですね。
ゴム手袋をつけたときの痒みやフルーツを食べたときの痒みは決して軽視しないでください。

今日も最後までご覧いただきありがとうございました。

 

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

この記事を書いた人

関連するカテゴリ

おすすめ記事

関連する記事はこちら