黄ニラ記念日に禁欲と精力について考える
黄ニラはDR大友の大好物で、特にイカと一緒に炒めたお料理が好きだ。
ただ恥ずかしながら、黄ニラとニラはどう違うのかは知らなかった。
調べてみると 『黄ニラとは通常のニラの葉の根元を切り取り、新芽に日光を遮断させて軟化栽培したもの』のことを言うようです。
ちなみに軟化栽培とは、茎・葉に土を盛ったり日光を遮る覆いをかぶせたりして野菜を軟化させる方法のこと。
イシペディアの運営会社の田辺社長は岡山県出身なのですが、この時期はバラチラシ、卵とじ等々の普段のお食事にも黄ニラがたっぷり入った料理を食べているとのこと。
ニラは古くから補剤に用いられていることからわかるように体力を補うような役割があるとされ、冷え症、月経不順、無月経、インポテンツ、不妊症に重用されてきました。
薬効を見ると確かにホルモン力がアップしそうな、精力がつきそうな感じですね。
そのため昔からお坊さんはニラを食べる事を固く禁じられてきました。
精進料理では使ってはいけない食材ものの一つは五葷(ごくん)と呼ばれる野菜で、一つは肉、魚、貝類、卵などの動物性の食材。
五葷はお寺によって違うようですが、にんにく、ねぎ、ニラ、玉ねぎ、らっきょうなどのネギ科のお野菜。
やはり精のつく野菜なので性欲を刺激するから仏道修行の妨げになるとされてきたのですね。
そんな黄ニラに含まれている栄養成分はベータカロテン、セレン、アリシンなどです。
■ベータカロテンは甲状腺機能を作るのに必要不可欠なビタミンAの前駆物質。
ニラにはベーターカロテンがほうれん草よりも多く含まれています。 代謝が上がりやすくなるのもそういったところに理由があるのかもしれません。
■セレンは抗酸化物質の要となる物質。
黄ニラにはビタミンCやビタミンEも含まれているので体が酸化ストレスでダメージを受けている時には最適なお野菜とも言えるでしょう。
例えばお酒を飲むとどうしてもアセトアルデヒドによって体が酸化するので、一緒に黄ニラを食べるのは合理的ですね。
■アリシンはにんにくに含まれていることでも有名な物質ですね。
肝臓がんでDr.菰池と対談した時にも話題になりました。
アリシンはビタミンB1の吸収を助けてくれますので、疲労回復には最適ですね。
泌尿器科のDr.小池と対談していた時に不妊症には亜鉛と抗酸化物質を一緒に摂ると良いという話をしました。
そういった観点から考えると、牡蠣と黄ニラのお鍋や炒め物は男性ホルモンをアップさせて不妊症や精力アップにも良さそうですね。
ちなみに女性にも男性ホルモン(テストステロン)があります。テストステロンはお肌や見た目を若々しくするのにも必要ですし、性的な魅力を高めるのにも必要なので恐れずに一緒にお召し上がりになってくださいね。
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ