物忘れに悩む人に、黄ニラの温サラダ

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

黄ニラの知られざる医食同源効果

最近、人の名前が出てこないことが多いDr.ピエール。
ちなみに物忘れの原因には、ホルモンの低下やビタミンミネラルの不足、有害物質の蓄積、加齢が挙げられます

そんなお悩みを抱えている方に食べ物でおすすめしたいのが黄ニラ
黄ニラは普通のニラとは違い、太陽の光を遮断して栽培したもの。
食感が柔らかく、香りは淡く上品でDr.ピエールの大好物だ。

まず丈夫な緑のニラを育てて刈り取り、その根から新たに生育させる必要があるので、栽培には多くの手間と時間がかかる。
その貴重で繊細な風味を活かすため、香味野菜と海老味噌を油でじっくり炒めたものをドレッシングとして、パクチーペーストも加えた温かいサラダ仕立てに。
余熱で火が通った黄ニラは、生とも炒め物とも違った柔らかな旨味が最高。

黄ニラには、「アホエン」という可愛らしい名前の栄養素が含まれている
アホがスペイン語でニンニクを表すように、アホエンはニンニクに含まれている「アリシン」が更にパワーアップしたもの。
これが記憶力をアップさせて脳の老化を食い止めてくれるので、物忘れ解消にはもってこい。
アホエンはニンニクにも多く含まれすが、100度以上の熱を与えたり擦り下ろすと効果がなくなってしまう。
そういう意味ではあまり加熱せずに食べられる黄ニラから摂るのは効率的。ニンニクが苦手な人にも嬉しいですね。

さらに黄ニラにはアラニンという旨味成分が含まれており、脂肪燃焼や肝機能の改善などの効果も
アラニンは植物が緑の色素を作るときに消費されるため、緑の色素がほとんどない黄ニラにはそれだけ多く含まれているというわけです。

太陽の光を浴びずに育ったお野菜にこれだけの栄養素が詰まっているって、すごいですよね。
しかも通常のニラと同じくβカロテンビタミンCも豊富で、ホルモン力アップも期待できる。見かけたら是非、手に取ってお料理に使って欲しいお野菜です!

海老とアワビ、黄ニラの温サラダ  医食同源レシピ

【材料】
茹で海老 : 200g
蒸しアワビ : 1個
パクチー : 1束

(A)
パクチーの根 : 2本 …粗く刻む
ニンニク : 1片 …軽くつぶす
赤唐辛子 : 2本 …種をとって小口切り
海老味噌(ガピ): 小さじ1
アボカドオイル : 小さじ1
黄ニラ : 1束
パクチーの根 : 適量 …飾り用に素揚げにする

(B)
ナンプラー : 小さじ1
ワインビネガー : 小さじ1
パクチーペースト : 大さじ1

【作り方】
① フライパンにオイルを敷いて、(A)の材料を弱火で5分ほど炒め、最後に黄ニラを加えてサッと炒め合わせる。
② ボウルに海老とアワビ、①の香味野菜と(B)の調味料を入れて全体をよく混ぜ合わせ、最後にパクチーのざく切りを入れてあえる。
③ お皿に盛り、素揚げにしたパクチーの根っこをそえる。

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
 渋谷セントラルクリニック代表
 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ 

この記事を書いた人

関連するカテゴリ

おすすめ記事

関連する記事はこちら