⑩ 機能性ディスペプシア 水分摂取の重要性

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【Dr.大友とDr.菰池の対談動画はこちらをclick】

Dr.大友 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブディレクター 
機能性ディスペプシアのお話をお伺いしてきましたが、食べ物以外で何か普段から気をつけられることはありますか。

Dr.菰池 たまちホームクリニック院長
一番簡単にできることは水分をたくさん摂ることだと思いますね。

Dr.大友
水分・・・。

Dr.菰池
はい。

Dr.大友
水分・・・。どういう意味ですか。

Dr.菰池
朝起きてからお水を飲んだりする、すぐ飲むっていうのは胃とか腸を湿らせるのにいいとか、動かすのにいいって言われています。実際に脱水症状になったり、脱水ぎみになったりすると胃腸の動きって悪くなってしまいますよね。

Dr.大友
僕の患者さんにもお白湯がいいとか温度の話だったり、そういうことを仰る方がいますけど専門医の目から見てそういうのはどうですか。

Dr.菰池
人によって多分違うと思うんですけど、体温と近い温度の方がお腹にはやさしいと思います。冷たいのがお好きだって方はそれでいいかもしれませんけど、多分お白湯がいいと思います。温度的にも。

Dr.大友
お白湯がいい。古来から飲まれているのには何か一定の意味があるんですね。

Dr.菰池
はい。

Dr.大友
水分を摂ったらいいって言うと僕の患者さんとかだと、アルコールどうですか?とかビールどうですか?ワインどうですか?というお話になるんですけど。コーヒーとかそういった嗜好品って言われているものはどうですかね。

Dr.菰池
悪くは無いと思いますけれども、何事も限度が、節度が大事ですので、少なくとも胃の症状に困っていらっしゃる方は、アルコールは控えていただく。カフェインもアルコールも当然、機能性ディスペプシアには悪い影響があります。かと言ってゼロにするとそのストレスも逆にデメリットになるでしょうから、適度な量を守って頂いて、その分多めに水分を摂って、胃腸を活性化するイメージが大事かと思います。

Dr.大友
確かに、アルコールを飲むと飲んでる以上に利尿がついてオシッコが出てしまったりして結果的に脱水になることもありますものね

Dr.菰池
そうですね。

 

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

菰池信彦 たまちホームクリニック院長

日本内科学会認定医、日本消化器病学会認定消化器病専門医、日本消化管学会認定指導医、日本肝臓学会肝臓専門医、日本ヘリコバクターピロリ学会認定感染症認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本カプセル内視鏡学会認定医、日本医師会認定産業医

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