腸がピカピカになること間違いなしのウニと桃の麦飯リゾット
もち麦の魅力的な栄養素
Dr.ピエールの出身大学の学祖は海軍の軍医総監であり、麦飯男爵とも言われた高木兼寛先生。
高木先生の指導のもと、日露戦争では海軍は白米の代わりに麦飯を食べさせて脚気による死亡者を劇的に減らしました。
Dr.ピエールも入学した時から麦飯の重要性を刷り込まれていたこともあり、ことあることに麦飯を使いたくなってしまうのです。
もち麦は、大麦のなかでも特に食物繊維が豊富。
お米の食物繊維含有量は0.5g。野菜のなかでも食物繊維が多いことで知られるゴボウでも5.7gのところ、もち麦はなんと食物繊維含有量が12.9g。
何より大麦β–グルカンという食物繊維が腸内をデトックスする上でては秀逸。
腸内の不要なものを包み込んで体の外に出してくれるので、大腸がん予防だったり、悪玉コレステロールの低下だったりと八面六臂の大活躍。
またお茶碗1杯のもち麦には卵1個分と同じくらいのタンパク質が含まれているだけでなく、マグネシウムや亜鉛も多いので、夏バテでお肉やお魚が喉を通らないときには代わりに積極的に取って欲しい食材です。
今回はもち麦を使って雲丹と桃のリゾットを作ってみました。もち麦は栄養素に優れているだけではなく、モチモチとした食感が魅力的。
もち麦にはミネラルやビタミンが豊富で桃と雲丹とも相性が良く、上品な感じに仕上がったと思います。
暑い日に食欲が落ちている時でも、お友達を呼んでのパーティーでも喜ばれるリゾットだと思いますのでぜひお試しあれ。
ウニと桃の麦飯リゾット 医食同源レシピ
【材料】
玄米 : 1/2カップ
もち麦 : 大さじ2
玉ねぎ : 1/2個
玄米+もち麦=玉ねぎの量です。
スープスストック : 1カップ
水はお米がちょうど良い硬さになるまで足し続けます。
桃 : 1/2個
雲丹:大さじ5
塩:ふたつまみ
アボカドオイル:適量
黒胡椒:適量
木の芽
【作り方】
①フライパンに油をしいて玉ねぎを弱火で炒める。少ししんなりしたらお米を入れて炒め合わせる。
②スープを3〜4回に分けながら注ぎ、お米がアルデンテになるまでお湯を足し続ける。お米の硬さに満足できたら、最後に桃を入れて和える。
③フライパンに余分な水分がなくなったら、雲丹を入れて全体を混ぜ合わせる。
④塩で調味し、お皿に盛って黒胡椒を振り、木の芽を添える。
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ