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‘ジャックと豆の木’のモデルになった腎臓に優しい「ナタマメ」 なたまめ

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ナタマメは聞きなれない人もいるかもしれませんが、「ジャックと豆の木」という物語のモデルとなった豆といわれている植物なので馴染みがないわけではないかもしれません。

ナタマメは古くから中国で、腎臓の機能を高める漢方薬として用いられてきました。現在でも、口臭予防や歯槽膿漏の予防などのために、歯磨き粉やうがい薬にも使用されています。
ナタマメは白ナタマメ、赤ナタマメ、タチナタマメの3種類に大別されます。煮豆や白あんの他、ナタマメ茶などに用いられます。また、豆ができる前の若いさやも食用にできます。
ナタマメは7~9月に収穫されますが、乾燥ナタマメは保存性が高いため、一年中食べることが出来ます。

栄養素

ナタマメには、食物繊維が豊富に含まれているほか、良質のタンパク質が含まれています。それ以外にも鉄、亜鉛、マグネシウムなどの食物繊維が豊富に含まれています。

アミノ酸の一種であるカナバニン、レクチンというたんぱく質の一種であるコンカナバリンA、アンモニア分解酵素であるウレアーゼ、配糖体のサポニンなどの生理活性物質が含まれています。

ナタマメ(乾燥)の主な栄養成分(可食部100gあたり)

効能・効果

血の巡りを良くする:ナタマメに含まれる亜鉛、鉄、マグネシウムなどの効果により血の巡りをよくするため、尿の量が増えて余分な水分を排出し、むくみを解消します。

腎臓の働きを良くする:ナタマメに含まれるウレアーゼは尿素をアンモニアに分解する酵素です。尿の生成を促進することで、腎臓の機能を助ける働きがあります。また、コンカナバリンAも腎臓のろ過機能の回復に有効です。

歯周病や歯槽膿漏を予防する:コンカナバニンAはナタマメだけに含まれる成分で、口の中の細菌叢を改善して、口の中を清潔に保ち、歯周病や歯槽膿漏を予防します。また、口を清潔にすることで、口臭予防にも効果があります。

免疫力を高める:ナタマメに含まれるカナバニンには、免疫力を高める効果があります。

蓄膿症を改善する:ナタマメに含まれるカナバニンには炎症を抑え、海を排出する効果があるため、蓄膿症の改善に効果があります。
(*蓄膿症は医学の世界では慢性副鼻腔炎と呼ばれています。医師と相談の上でナタマメを摂取するようにしましょう。)

東洋医学的側面

  • 寒熱:温(穏やかに体を温める)
  • 昇降・収散・潤燥:降(気を降ろす)
  • 臓腑:肺・大腸・腎
  • 五味:甘(補い滋養する作用)
  • 毒性:(加熱)なし、(生)小毒

腎臓の働きを高め、気を養います。
腸の働きを整え、下痢を抑えます。
脾胃を温めます。

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

ナタマメは品種によっては青酸多糖類など体に健康被害をもたらす成分も含まれています。そのため豆として一般的には市販されていません。
ナタマメ茶などのように加工されたものは十分に毒抜きがされていますので問題はありませんが、自分で栽培する場合は充分に注意が必要です。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手でで東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

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