季節の変わり目に飲むとシャキッとするスープ
身体が浄化されるスープ
季節の変わり目には身体がむくんだり、元気が出なかったり、目がショボショボしたりする方は珍しくない。
こんな時は薬よりもなによりもお勧めしたいのがハーブを使ったスープ。
その中からハーブやスパイスの輪郭が際立ち、身体が浄化されるようなスッキリ感のあるスープ「トムセープ」をご紹介します。
ちなみにトムは煮る、セープはタイ東北語で美味しいという意味ですよ!
トムヤムクンのように甘くしないので華やかさはないけれど、レモングラスと唐辛子をたっぷり加えることで身も心もスッキリすること間違いなし。
その中心的な役割を果たすのがビタミンB、ビタミンC、ミネラルが豊富なレモングラス。
自律神経のバランスを整える作用があり、リラックスできない人には副交感神経を高めて落ち着かせてくれて、元気の出ない人にはアドレナリンの分泌を促して元気にしてくれる優れものハーブです。
シトラールという成分が血流を良くしてくれるので、胃もたれ、筋肉痛、冷え性やむくみなどの不定愁訴には劇的に効く人に出会うからビックリする。
具材は何でも合うのですが、今回は身体を疲れにくくするビタミンB1が豊富な豚肉のスペアリブで! ナンプラーの塩気を加えて最後にレモンをギュッとしぼり入れれば、染み入るような美味しさのスープが出来上がり。
このスープは日本のスーパーにある食材で簡単に作れるのが良いところ。
レモングラスは乾燥スパイスがありますので、あとはパクチー、ニンニク、生姜、唐辛子があれば完全にタイの香りを再現できます。
トムセープ 医食同源レシピ
【材料】
スペアリブ : 500g
水: 1リットル
乾燥レモングラス : 6本
唐辛子 : 5本
玉ねぎ : 1/2個…くし型に切る
白しめじ : 1/2パック
(A)
生姜 : 2cm角
ニンニク : 1片
パクチーの根 : 1〜2本
…ここまで全て軽くつぶします
ナンプラー : 大さじ1.5
レモン汁 : 1個分
【作り方】
① スペアリブをさっと洗い、(A)の材料、レモングラス、水と共に鍋に入れて中火にかける。沸騰したら弱火に落として1時間ほど煮る。途中でアクが出たらすくい取る。
② 玉ねぎ、しめじ、唐辛子、ナンプラーを加えて更に20分ほど煮る。
③ 火を止めてレモン汁を絞り入れ、完成。
※ 白しめじはお好きなキノコで代用できます。
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ