⑮ 過敏性腸症候群では乳製品は摂ったらいけない?

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【Dr.大友とDr.菰池の対談動画はこちらをclick】

Dr.大友 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブディレクター
過敏性腸症候群と乳糖のことですね。乳製品のことについてお伺いしたい。過敏性腸症候群と乳製品についてお伺いしたいんですが。
まず牛乳や乳製品が過敏性腸症候群にどんな影響を与えていると考えたらよろしいでしょうか。

Dr.菰池 たまちホームクリニック院長
そうですね。乳製品そのものが、そもそも胃腸にはやはり負担がかかる、かかりやすい物質ですので。

Dr.大友
それは、どうしてですか。

Dr.菰池
それを聞いていらっしゃるのでしたね。消化吸収に、やはり少し腸の負担がかかるということが第一でしょうかね。

Dr.大友
負担の原因とは、例えばどんなものでしょうか

Dr.菰池
もしかしたら、乳糖かも知れませんね。

Dr.大友
過敏性腸症候群では脂肪の話もあったんですけれど。従来的に脂質も結構重要だったんですね。

Dr.菰池
重要ですね。

Dr.大友
僕はちょっとお腹を壊しやすい人なんですが、もし、乳製品を止めようと思ったら。これまでは牛乳を飲んでいるという設定で。先生だったら、どういう風にアドバイスなさいますか。

Dr.菰池
そうですね。牛乳の代わりになるものを、まずご提案しましょうかね。

Dr.大友
なるほど。もう、牛乳はいきなり見切りをつけちゃって大丈夫ですか。

Dr.菰池
なかなか全て切り替えるのはちょっと人間にとってストレスだと思うので、毎日飲んでる牛乳を豆乳にして頂くとか、コーヒーショップに行って、頼むものをソイミルクに変えてもらうとか、そこからでいいかと思います。

Dr.大友
最近は色々なコーヒーショップに行くと、豆乳とかアーモンドミルクとかあると思うんですけど。豆乳は過敏性腸症候群の人からすると、フォドマップに入ってしまってますよね。

Dr.菰池
そうですね。

Dr.大友
そういう観点からいうとアーモンドミルクにした方がいいんですか。どうなんですか。そこまで、気にする必要はない?

Dr.菰池
どうでしょうかね。牛乳で症状がある、ソイミルクに変えて、まだ症状が改善できない方はアーモンドミルクに変える選択肢はありだと思うんですね。

Dr.大友
なるほど。

Dr.菰池
もし、豆乳に変えたことでよくなったよってことならそれでいいと思います。

Dr.大友
なるほど。では、乳糖かもしれないし。脂肪分も違いますよね。

Dr.菰池

そうですね。

Dr.大友
豆乳の方が牛乳よりは脂肪分が少ない、アーモンドミルクは更に少ない?

Dr.菰池
そうですね。

Dr.大友
だから、色々な事が複合的に関係しているということでしょうか。

 

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

菰池信彦 たまちホームクリニック院長

日本内科学会認定医、日本消化器病学会認定消化器病専門医、日本消化管学会認定指導医、日本肝臓学会肝臓専門医、日本ヘリコバクターピロリ学会認定感染症認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本カプセル内視鏡学会認定医、日本医師会認定産業医

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