抗酸化成分にあふれた「胡麻油」 ごまあぶら

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昔から健康に良いといわれる胡麻の種子から抽出した油がごま油。風味や香りが良いのでてんぷら油に調合されたり、中華用の香味油に利用されたりしてきました。DRピエールも町のてんぷら屋さんからゴマ油が香ると無性に食べたくなることもあります。

黒ごま、白ごま、茶ごまなど搾油する胡麻の種類や搾油法によって香りや風味、濃さなどが異なります。ちなみに日本でごま油の原料となる胡麻の99%は中国やインド、アフリカ諸国などから輸入されたもので、日本は胡麻の輸入大国ともいえます。ごま油は通年生産されており、特に旬はありません。

栄養素

ごま油は油分が44~54%で、脂肪酸の組成は不飽和脂肪酸のオレイン酸が36~42%、リノール酸が36~48%、その他にパルミチン酸、ステアリン酸などが含まれます。オレイン酸やリノール酸はコレステロール値の改善や生活習慣病の予防などに効果があります。

また、ごま油には他の油脂には見られないゴマリグナンという抗酸化成分が含まれています。ゴマリグナンは体内で発生する活性酸素の除去や発生を抑制する強い働きがあります。また、ごま油自体の酸化を防ぐ働きもしています。

ごま油の主な栄養成分(100gあたり)

効能・効果

動脈硬化の予防:ごま油に多く含まれるオレイン酸には血中のLDL(悪玉)コレステロールを減らす働きがあり、動脈硬化の予防に効果があります。

抗酸化作用:ごま油に独自に含まれるゴマリグナンは抗酸化作用が高く、活性酸素の除去や発生を抑制することにより、細胞の老化を防ぎ、高血圧や脂質異常症、糖尿病など生活習慣病を予防する優れた働きがあります。

ダイエット効果:ごま油に含まれるリノール酸には代謝を促進し、脂肪をエネルギーに変える働きがあります。肥満を予防しダイエット効果を高めます。ただし、カロリーが高いので取り過ぎには注意が必要です。

子供の成長促進:リノール酸は子供の成長には不可欠な必須脂肪酸で、不足すると成長障害などを起こす恐れがあります。

美肌効果:ゴマ油に多く含まれるビタミンEには強い抗酸化作用があり、肌荒れや肌の老化を予防する効果があります。アンチエイジング効果ともいえるでしょう。

デトックス効果:腸の働きを活発にし、便秘を解消するとともに老廃物の排出を促し、デトックス効果が期待できます。

東洋医学的側面

  • 寒熱:涼(穏やかに体の熱を冷ます)
  • 昇降・収散・潤燥:潤(体を潤す性質)、降(気を降ろす作用)
  • 臓腑:肝、大腸
  • 五味:甘(補い滋養する作用)
  • 毒性:無毒

体の熱を冷ますことにより、発熱や腫れ、痛みなどを鎮める作用があります。
大腸を潤し、乾燥によって起こるコロコロ便が少ししか出ないような症状を改善します。
食べ過ぎや消化不良による腹痛を改善します。
皮膚や粘膜の乾燥を防ぎ、皮膚の免疫力を高めます。

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

・炒め物にごま油を使えば、パーッと香ばしい香りが広がり、食欲も増進します。

・冷や奴やお刺身などにごま油をかけるだけで、一味違った料理に仕上がります。

・余った料理にごま油を少量かけてから冷蔵庫で保管すると乾燥を防ぎ、より鮮度を保てます。

・ごま油は酸化しにくい性質がありますが、直射日光が当たらない場所に置いて保管しましょう。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手でで東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

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