② 機能性ディスペプシア ヘリコバクターピロリ菌とサルモネラ菌には要注意
Dr.大友 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブディレクター
本日は機能性ディスペプシアについてお伺いしております。
胃の病気と言うと胃がんとか胃潰瘍にヘリコバクターピロリの感染が話題になっています。機能性ディスペプシア、胃のもたれとかにもピロリ菌の感染は関係しているのですか。
Dr.菰池 たまちホームクリニック院長
関係はしていますね。
もともと機能性ディスペプシアという病気がピロリ菌によって冒されてないということが前提で決められてる病気なんです。
胃カメラをやってみたり、他の検査をしてみたりするとピロリ菌がいる方の方が症状が強いということは実際にありますので、ヘリコバクターピロリと機能性ディスペプシアというのは大きく関連はあると思います。
Dr.大友
逆に言うとピロリ菌の除菌をすることによって、機能性ディスペクシアが良くなったりすることも期待できるのでしょうか。
Dr.菰池
かなり期待はできると思いますね。一度検査はされていただいた方がいいと思います。
Dr.大友
機能性ディスペプシアとヘリコバクターピロリ菌の感染には相関性があるということですね。
サルモネラ菌の感染と機能性ディスペプシアが関係あるという文献を読んだのですが、それどうなんでしょう。
Dr.菰池
そう言った報告はありますね。サルモネラは日本人であれば、生卵を食べることで必ず感染するリスクを持っています。サルモネラ菌で胃腸炎を起こした後に胃もたれとか、下痢、あるいは吐き気、そういった消化器症状がずっと慢性的に引き続くという報告があります。そういった点からは密接に関連はあると思います。
Dr.大友
サルモネラ菌を感染予防するために何かいい方法があるのですか。
Dr.菰池
生卵から感染することが多いですので、当たり前のことですけども手洗い。生の卵を扱う時には注意をする。例えば食器ですね。調理器具とかに関しても非常に綺麗に清潔に扱って頂く。古い卵は食べないということも当たり前かもしれませんけど大事になります。
大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター
日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)
免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。
またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。
日本内科学会認定医、日本消化器病学会認定消化器病専門医、日本消化管学会認定指導医、日本肝臓学会肝臓専門医、日本ヘリコバクターピロリ学会認定感染症認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本カプセル内視鏡学会認定医、日本医師会認定産業医