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アップルパイとコーヒーが健康に及ぼす効果について考察

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りんごの健康効果

    10月に入り、いよいよりんごの季節が始まりました。

    昔から「一日一個のりんごは医者いらず」と言われるほど健康効果が高い果物なので、そのままいただくのも良いのですが…
    Dr.ピエールがこの時期どうしても食べたくなるのがアップルパイ。

    代官山にある松之助N.Y.には、この季節はこんなにアップルパイに種類あるの?と思うほどショーウィンドウを賑わせます。

    りんごの健康効果は大きく3つに分けられます。
    一つは酸味のもととなるクエン酸やリンゴ酸。これらは体内に溜まった疲労物質である乳酸を減らし、疲れをリフレッシュさせてくれます。

    二つ目はペクチンと呼ばれる水溶性食物繊維が豊富に含まれていること。
    腸内の善玉菌を増やし、免疫力を高めてくれます。
    つまり、ガン予防、メンタルを整えるなどのことが期待できると言うわけ。

    三つ目はプロシアニジンと呼ばれるポリフェノールが含まれていること。
    強力な抗酸化力で老化やガンの予防に効果があるだけでなく、体内の脂肪の蓄積を抑制し、糖分脂質の代謝を促すことで肥満を予防してくれます。


    そう言うこともあり、フルーツを使ったケーキならアップルパイが安心というわけ。

    アップルパイとコーヒーの関係

    アップルパイに合わせるのはコーヒー
    というのも449,563人のイギリス人を12.5年追った研究によると、心臓病や死亡率を下げるという発表が最近でたから。

    コーヒーは腸内環境を乱す、カフェインが良くない、農薬が不健康という意見もあるので興味深く読み込んでみた次第。

    一日5杯以上飲んだ人達が一番結果が良く、インスタントコーヒー、デカフェのコーヒーでも程度の差はあれど同じような傾向があったようです。

    Dr.ピエール的にはコーヒーに含まれる物質ではなく、ゆったりとした時間を作る努力した方々が恩恵を受けたのかもしれないとアップルパイを食べながら都合よく解釈しましたよ。

    ちなみにコーヒーの効能・効果については
    コーヒーに含まれるカフェインには、交感神経を高め、脳神経を活発にする覚醒作用があります。眠気覚ましにも用いられます。
    コーヒーに含まれるクロロゲン酸には肝機能を改善し、脂肪の燃焼を促進する効果があり、ダイエットにも適しています。クロロゲン酸には強い抗酸化作用があり、血管や細胞の老化防止(アンチエイジング)に効果があります。

    ・うつの予防:コーヒーには気分の落ち込みを防ぎ、気分を高揚させる効果があるため、うつ状態の予防にも効果があります。
    ・二日酔いの解消:コーヒーには肝機能を高め、体内の毒素(アセトアルデヒドなど)の分解を促進する働きがあるため、二日酔いの予防にも効果的です。
    ・むくみの解消:コーヒーは体内の余分な水分を排出する働きがあり、むくみの解消にも効果があります。また、利尿作用があるため、尿の出が悪いときにも利用できます。

    東洋医学的には
    ・寒熱:平(体を温めも冷やしもしない)
    ・昇降・収散・潤燥:燥(体に溜まった余分な水分を排出する)
    ・臓腑:心・肺
    ・五味:苦(気を降ろす、固める作用)
    ・毒性:無毒

    気の流れを良くして、疲労を改善する作用があります
    脳の働きを活発にし、集中力を高めます
    体内の余分な水分を排出し、体のむくみを改善します
    精神を安定させ、リラックスする効果があります


    皆様もコロナ明けで生活のリズムが崩れてることも多いと思いますが、ゆったりとした時間を忘れずにお過ごしください。

    からだのことを考えた、りんごを使ったレシピをご紹介しています。ご興味のある方はこちらをご覧ください。
    ☛ 無農薬の林檎の奇跡
    ☛ リンゴを食べたら女性をがんから守ってくれるかも

    松之助N.Y.
    東京都渋谷区猿楽町29-9

    〔大友“ピエール” 博之〕

    日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

    ・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
    ・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
    渋谷セントラルクリニック代表
    一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員

    ・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
    ・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
     シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ 

    2022年10月7日

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