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リンゴを食べたら女性をがんから守ってくれるかも

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日本人女性の罹患率1位の乳がんについて

完全無農薬の青森リンゴを使ってのDr.ピエールクッキング2品目は、白菜とリンゴのサラダ。

そもそも“りんご1個で医者入らず”ということわざがあるくらい、りんごは昔から健康に良いことが知られている。
みなさんが毎日りんごを食べ始めたらきっとDr.ピエールも失業してしまうことだろう。

それはとも書くとして、今日のテーマは乳がん
乳がんは日本人女性がかかるがんの1位で、9人に1人が生涯にかかると言われている疾患

このサラダのポイントは健康の肝となるリンゴの皮
というのも、りんごの皮には食物繊維が特に多いのと、抗酸化物質が多く含まれるから。
一般に食物繊維の摂取量が多いと乳がんに限らず、がんになるリスクを減ることは研究でよく知られている事実
理由は色々と考えられておりますが、1つの仮説としては野菜に多く含まれている不溶性食物繊維が腸内にある余分な女性ホルモンの吸収を減らしてくれるからという説も。

女性ホルモンそのものは認知症予防や骨粗鬆症にも大事なので、少なすぎても多すぎても良くないということですね。

またリンゴに含まれる抗酸化物質もがん予防には欠かせません。
皮の抗酸化力はなんと果肉の約6倍。他にも皮にはマスピンと呼ばれる腫瘍を大きくしないための遺伝子を活性化する成分も多いので、乳がんや乳腺症でお困りの方はぜひ試していただきたい。

今日のDr.ピエールのレシピはシナモン、カルダモンを加えたくるみソースでいただく、食物繊維とビタミンCたっぷりサラダ。

今回はソースのアクセントに加えたシナモンにも、オノゲノールという抗酸化力の強いポリフェノールがたっぷり含まれています。
シナモンはカリウムをたっぷり含むので、塩分が多い人やお野菜が足りない人にはむくみ対策としてもオススメのスパイス。
Dr.ピエールは塩分を摂りすぎたかなと感じた翌朝のコーヒーにはシナモンパウダーを五振りが日課です。

無農薬リンゴを皮ごと使ったサラダでがん予防。女性に限らず、男性の皆さまには毎日でも食べていただきたい一皿です。

白菜と林檎のサラダ 医食同源レシピ

【材料】
白菜:1/8 個
リンゴ:1/2 個
生くるみ:50g
カツオ出汁またはお水:大さじ3
:ひとつまみ
オリーブオイル
シナモン、カルダモン

【作り方】
➀ くるみ、水、塩をフードプロセッサーでソース状にする。
② 白菜は葉と茎の部分に分けて、繊維に対して斜めに細切り、林檎も同じ幅で細切りにする。
③ ②をお皿に盛って、軽く温めたカツオ出汁とオリーブオイル少々を垂らしてから、1のソースをかけ、シナモンとカルダモンを振る。
追伸.がんの趣旨からは多少はずれてしまいますが、こちらのお料理はシャンパーニュとワインとよく合うのだな。

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
 渋谷セントラルクリニック代表
 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ 

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