季節の変わり目の疲労には、ビタミンA+Cを補充する!
疲れたら白魚とレモンで乗り切る
桜が咲いたと思ったら寒くなり、季節の変わり目と相待って外来でも疲れている方もチラホラ。
かくいうDr.ピエールもプロデュースするレストランが忙しくて、少しお疲れ気味。
そんな時はおうちごはんでエネルギーをチャージするに限る。
疲れている時はビタミンA、ビタミンCが大事なので、考えたのが白魚とレモングラスの組み合わせ。
江戸の頃は白魚の漁が始まるといよいよ春の訪れを感じたそうですが、ちょうどピカピカと透き通った新鮮な白魚が手に入ったのでDr.ピエール流ハーブたっぷりサラダにしてみました。
白魚は骨ごと食べられるのでカルシウムやマグネシウムなどのミネラルやビタミンAが豊富。お肌の調子も良くなるし、免疫力アップも期待できます。
そこに生レモングラスの柔らかな部分だけを刻んでたっぷりと投入。
レモングラスを食生活の中に取り入れよう
レモングラスの効能・効果を挙げると、
◆シトラールには抗菌効果があり、血管を広げ、血流を改善して、血行を良くしてくれる効果があります。
◆ビタミンCには活性酸素を抑制する効果があり、皮膚の血管や骨の健康維持には欠かせない栄養素です。
◆皮膚や粘膜の健康維持に効果があるビタミンB3(ナイアシン)などが含まれています。
◆レモングラスには、カルシウムやリン、鉄、マグネシウム、カリウムなど、体が正しく機能するために必要なミネラルが含まれています。
また、東洋医学的にはお腹を温め、気血の流れを良くして経絡を通すハーブとされます。
このように、レモングラスには酸化ストレスを抑えてくれるビタミンC、疲労回復に効果的なビタミンB1や細胞の新陳代謝を促すビタミンB2が豊富。
その上香り成分であるシトラールは血行を良くするので、この寒さを乗り切るにはバッチリの食材というわけ。
最後に彩りと風味のアクセントとしてレモンバームやパクチーを混ぜ込んで完成です。
ちなみにレモンバームに含まれるロスマリン酸はアレルギー症状を引き起こすヒスタミンの過剰な分泌を抑えてくれるので、花粉症の症状にも効果大ですよ!
オリーブオイルや白ワインビネガーで味付けをして、追いビタミンCとばかりにレモンをギュギュッと一絞りがワインと合わせる裏技です。
白魚のほのかな苦みとハーブの風味が混じり合い、まさに春を感じさせる最高の仕上がりに。
Dr.ピエール的には桜の下で食べたい一品です。
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ