お茶の新芽スープで若返る

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

カテキンは食べてこそ

タイで飲む薬膳スープはなんで青く清々しいのだろう…
なんか身近なところで似たものがないかなと考えていたら、日本の代表的な農作物が頭をよぎりました。
それはお茶の新芽。
お茶の新芽は産地では天ぷらにして食べるのがポピュラーだから、スープにしてもきっといけるはず!

ちなみになぜ若返りスープかと言うと、お茶には抗酸化作用のある栄養素が揃いも揃って豊富だから。

様々なポリフェノールの中で最も抗酸化力が強い「カテキン」を始め、βカロテンレモンの5倍以上という豊富なビタミンC
更にそのビタミンCの6倍の抗酸化力があるビタミンEに至っては、含有量が食品中断トツでナンバーワン。
ビタミンEは、βカロテン、ビタミンCと協力して働くので、これらを一緒に摂ることで抗酸化作用はよりパワーアップします。

そこにアンチエイジング的な要素をさらに高めるために使ってみたのが、鶏肉と菊菜。
菊菜と春菊は基本的には同じお野菜。
「菊菜」は関東での春菊とほぼ同じですが、春菊より葉が広いのと、根元から売られていることが多いのが特徴。

今回はお花や蕾もついた状態で届いたので、菊花茶をイメージして一緒に煮てみました。
ナムプラーとレモン汁、少しの唐辛子で味のバランスを整えたら、唸るほど滋味深い風味になったうえに食後感がスッキリ。
毎日飲みたいようなスープに!


今日のこだわりポイントは、お茶の効能をいかに引き出すかってこと。

というのもカテキンは飲料としてのお茶でも摂取が可能ですが、ビタミンEやβカロチンは脂溶性なので抽出したお茶にはほとんど含まれず、食べた場合のみ摂取できるから。

新芽ではなく普通の茶葉でも、またお茶を出したあとの茶殻でも栄養素は変わらないので、粉末にしたり佃煮にしたりと工夫してみるのも良さそうですね。
新芽が手に入る方は是非このレシピをお試しいただければと思います。

生産量が日本3位のお茶の名産地で無農薬のこだわり茶を作る’新生わたらい茶’を訪ねたブログです。健康面からも色々な病気、特にがん予防においてお茶は注目されています。お茶にご興味のある方はご覧ください。
40年以上前から無農薬のこだわり茶を作る’新生わたらい茶’

鶏肉と菊菜のタイ風アンチエイジングスープ

【材料】
(A)
乾燥レモングラス : 3cm x 8本(生があれば1本)
お茶の葉 : ひとつかみ
赤唐辛子 : 1本(種を抜く)
生姜 : 親指大をスライス
お水 : 600ml

(B)
鶏肉 : 1枚(約200g)
ナンプラー : 小さじ2
: 小さじ1/4
レモン汁 : 1/4個分〜
菊菜(春菊)または旬の青菜

【作り方】
① お鍋にAの材料を入れて中火で沸騰させ、弱火にして10分ほど煮る。
② 鶏肉とBの調味料を加えて蓋をし、弱火のまま更に10分煮る。
③ 菊菜を入れ、すぐにレモン汁も入れて味を調整し、火を止めて完成。

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
 渋谷セントラルクリニック代表
 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ 

この記事を書いた人

関連するカテゴリ

関連する記事はこちら