イシペディア > 食事学と医療の大辞典 > 食材の大事典 > 鳥類の栄養素分析 > 肝臓に脂肪を溜め込ませない「鶏肉」

肝臓に脂肪を溜め込ませない「鶏肉」 とりにく

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

鶏肉は、良質なタンパク質でビタミンAが豊富に含まれ、必須アミノ酸のバランスの良い通年の食材です。

部位ごとに栄養素が異なりますが、牛肉豚肉などと比べると低脂質であるため、タンパク質をしっかりと摂取しながら脂質を抑えることができます。

栄養素

鶏肉にはタンパク質はもちろんのこと、ビタミンA、ビタミンBや、カリウムといった体の調子を整えるために不可欠な栄養素も豊富に含まれています。
また、豚肉などに比べて、メチオニンというアミノ酸が豊富に含まれています。これは、肝臓の機能をサポートする栄養素ですので、脂肪の肝臓への蓄積を防ぐ働
きがあります。

お酒をよく飲む人や高カロリーな食事が続いている人にはよい食材といえるでしょう。

鶏肉の主な栄養成分(可食部100g当たり)

(もも肉皮付きの場合)

エネルギー・・・253kcal
タンパク質・・・17.3g
カリウム・・・160mg
ビタミンB1・・・70μg
ビタミンB2・・・230μg
・メチオニン・・・540mg

【効能・効果】

免疫の維持

タンパク質をしっかり摂取し、同時にビタミンも摂ることができるため、免疫力の低下を防ぎます。

代謝の促進

ビタミンB1の働きによってエネルギーの代謝を促進します。

むくみ予防

カリウムの働きにより、体の余分な水分を体外へ排出し、むくみを予防します。

肝機能の維持

メチオニンの働きにより、脂肪肝を防ぎ、肝機能の維持をサポートします。

東洋医学的側面

・寒熱:温(体を温める)
・昇降・収散・潤燥:昇(気や熱を上昇させる)、潤(体を潤す性質)
・臓腑:脾、肺
・五味:甘(補い滋養する作用)
・毒性:なし

中焦に属する脾胃の気を補益する
精と髄を補う。気を降ろし、上逆を止める

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

鶏肉は購入したらすぐに1回分の量に小分けしてラップなどで包んでから密封出来るポリ袋などに入れて保存しましょう。

鶏肉の栄養素をしっかりと摂取するためには、揚げる調理がおすすめです。脂肪が多いのは皮ですが、皮を除くとコラーゲンも失うことになります。脂肪やコラーゲンまでしっかり摂取するためには煮汁まで食べられるスープなどが良いでしょう。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

関連するカテゴリ

おすすめ記事

関連する記事はこちら