スペインのしし唐を食べて美肌になる
スペインのしし唐「パドロン」
風の気持ち良い季節に小笠原伯爵邸のガーデンでディナーをいただきました。
前菜に出てきたのがスペインのしし唐ともいえるパドロンの素揚げ。
パドロンというのはスペイン北西部ガリシア地方にある生産地の村名で、これを素揚げにしたものはスペイン人の大好物で夏の風物詩でもあります。
今回はセーフだったけど、10個に1つぐらいの割合で激辛のものが混じっているロシアンルーレット状態の危険なお料理。
これは気温差や雨不足によるストレスでカプサイシンが増えるからのようで、スペインではうっかり激辛のパドロンに当たってしまった時にはパンにしたたるほどの油を浸して口に入れろと言われます。
日本産パドロンのビタミンで美肌に!
今回いただいたのはスペイン産ではなく、日本ではほとんど生産されていなかったパドロンを岩手県遠野市で作り続けている農家さんのもの。
素揚げにされたパドロンはしし唐よりも肉厚で甘みがあり、スペインで食べた味そのものの味でした。
遠野市はビールの原料であるホップの産地。
そこでビールのおつまみになる野菜を作るというだけでも面白いのですが、畑の土にはビール製造のときに出る麦芽カスを再利用して植物性堆肥として混ぜ込んでいるというからよりありがたみがあるってものです。
ちなみにキリンビールが東日本大震災の復興支援として、被災地のさまざまな活動を支援しているプロジェクトの一つに選ばれているようですよ。
しし唐やピーマンはビタミンC、ビタミンEが多く含まれていて抗酸化力を高めるには最適な食材。
シミ、ソバカスの原因であるメラニン色素の沈着を抑制し、コラーゲンの生成も助けてくれます。
一般的には熱に弱いビタミンCですが、しし唐やピーマンのものは加熱調理しても壊れにくいのが嬉しいところ。
他にもビタミンAも多いので、肌や粘膜の再生にも良いので美肌やドライアイにも期待大。
ビタミンAは脂溶性ビタミンなので、素揚げすることによって吸収力アップ!
今が旬のパドロン、一度お取り寄せする価値大ですぞ。
小笠原伯爵邸
東京都新宿区河田町10−10
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ