血管の大掃除に「ピーマン」 ぴーまん

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ピーマンの旬は6~8月です。冬でもハウス栽培されたものが流通しています。
緑色のピーマンは未熟果で、完熟させると赤ピーマンになります。

ピーマンはビタミンCがとても豊富で美肌効果に優れています。

栄養素

ピーマンにはビタミンAビタミンCビタミンEが豊富に含まれており、ビタミンCはレモンの2倍もあるといわれています。これらのビタミンは加熱調理しても栄養価が消失しにくく、加熱することで苦味や匂いも和らぐので、抗発がん作用や免疫作用で知られるカロテンの吸収率もアップします。

その他にも、ビタミンB1ビタミンB2ビタミンD、ビタミンPを含み、カルシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。 

ピーマンに含まれているビタミンPは、ビタミンCの吸収を助けてくれるビタミン様成分で毛細血管を丈夫にし、葉緑素が血液のコレステロールを掃除してくれるので、血管や血液の浄化に力を発揮します。

また、ビタミンCはシミやソバカスなど、メラニン色素の沈着を防ぎ、同時にビタミンDが血行をよくして肌を美しく保ってくれます。

ピーマンの主な栄養成分(可食部100g本あたり 一個54g)

カリウム・・・190mg
β-カロテン・・・400μg
ビタミンC・・・76mg・
ビタミンE・・・0.8mg
食物繊維・・・2.3g

効能・効果

疲労回復

ビタミンB群がバランスよく含まれており疲労回復の効果がある

美肌効果

ピーマンに豊富に含まれるβカロテンが美肌効果につながる

高血圧予防・改善

ピーマンに含まれるクエルシトリンが高血圧の予防と改善に効果的

妊婦の栄養

葉酸が細胞の正常な分裂や増殖の促進に効果的で妊婦さんにおすすめ

東洋医学的側面

・寒熱:平(体を温めも冷やしもしない)
・昇降・収散・潤燥:昇(気や熱を上昇させる)
・臓腑:肝、心、脾、腎
・五味:甘(補い滋養する作用)
・毒性:なし

気の巡りをよくして肝の働きを正常にし、イライラや不安感を解消します
胃腸の調子を整え、食欲増進効果があります
血液をサラサラにする効果もあります

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

ピーマンは水分がつくと傷みやすいので、丁寧に水分をふいてポリ袋に入れて密封して冷蔵庫に入れましょう。一個でも傷んでくると他に移ってしまうので、傷んだ部分は捨てます。

ピーマンの栄養を逃さないためには、繊維を壊さないように縦切りにします。また、ピーマンに含まれるビタミンCは、加熱に強いとはいえ長時間加熱すると栄養分が減ってしまうので、出来るだけ短時間の加熱にします。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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