スーパームーンの日に考えるビオディナミ

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スーパームーンは、月が地球に最も接近した日が、満月と重なる現象のことを言います。そのため地球から見て月が一番大きく見えるのです。

さて旧暦の基準ともなっている月の満ち欠けは昔から農作物を収穫するタイミングに用いられてきました。特に満月は収穫に適しているとされてきました。そのため欧米では科学的な裏付けはないもののハーベストムーンと呼ばれることもあるくらい。その理由は満月から新月の期間は食物の生命力が増しているから。

最近、ビオワイン(オーガニックワイン)ってよく店頭で目にしますね。
ヨーロッパではヴァン・ナチュール(自然派ワイン)やオーガニックワインは化学肥料や除草剤を使わず有機栽培でブドウを育てたワインと定義されています。

ヴァン・ナチュール(自然派ワイン)とオーガニックワイン二つの違いは醸造の過程にあります。
ヴァン・ナチュールは天然酵母で発酵させたものに限るとか、亜硫酸塩を使わないか、使ってもごく少量のみと規定されています。
オーガニックワインにはこうした規定はありません。

さらにいうと、ビオワインというのは生産地ごとに規定が異なります。
そのため日本のビオワインは亜硫酸塩の使用量に規定がないため、必ずしもヴァン・ナチュールであるとは限りません。
亜硫酸塩を使っていないほうが有難いようにも思えますが、そうとは言い切れないのですね。

亜硫酸塩を添加しない場合は酸化の問題やカビや雑菌が入った場合に繁殖してワインが汚染されてしまうこともあります。
アフラトキシンなどのカビの毒は肝臓にも悪いし、癌などの原因になるかもしれないので要注意ということは菰池先生との対談でも話題になりました。

日本は湿度が高いので雑菌やカビが繁殖しやすいので、ビオワインだから尊ぶのではなく適切なワインを選ぶようにしていただきたいですね。


そして今日の話題にしたいのがビオディナミ農法。
20世紀に提唱したシュタイナー理論に基づいて生まれた農法です。地球や宇宙のパワーを取り込み、土地や環境、植物の力を最大限に引き出すことを目指す栽培方法として知られていて、ワインの世界では高級ワインを中心に提唱されているブドウ作りなのです。

ちなみにいわゆる普通のオーガニック、有機農法はビオロジック農法と言われています。
ビオディナミ農法では、月の満ち欠けを記したカレンダーに基づいて畑仕事をしています。また土壌の生命力を高めるために、プレパラシオンと呼ばれる牛糞やタンポポなどを牛の角や腸に詰め、土中で寝かせたものを肥料として用います。

ビオディナミを実践していて世界的に有名なのが、エルベ・ジュスタンというシャンパーニュ地方の生産者。

ピエールは昨年お目にかかる機会を得ました。ワインを飲みながら土壌の話や醸造の話をお伺いしましたが、ブドウやワインのエネルギーの強さや相性を気にしていたのがとても記憶に残っています。ワインを飲むときはブドウ畑との方角や位置関係によってエネルギーを強く感じられる場所があるはずとの概念には衝撃を受けました。
くるくる回りながら方角を変えてワインを飲みましたよ!

実は月の満ち欠けと関係があるワイン。
今宵は2019年最大の満月を見ながらビオディナミ理論で作られたワインを楽しんでみてはいかがでしょうか?

今日も最後までご覧いただきましてありがとうございました。
もう少しカビの毒と健康についてご覧になられたい方はこちらをご覧ください!

 

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

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