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白ワインがあれば鳥のお刺身も安心だ!

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鷄のお刺身はサルモネラ感染症に注意

Dr.ピエールは食材を生で食べるのが好きだ。
火を通し過ぎないことで糖化ストレスを減らすことも出来るし、何より食材そのものの味をしっかりと楽しむことができるから!

それでも鷄のお刺身はどんなに新鮮であってもサルモネラ感染症のことは医師としては頭の片隅に置いておく必要がある。
とはいえ、名店でお刺身を供されたら、間違いなくお箸が動いてしまうDr.ピエール。

 サルモネラ感染症から身を守る意外な飲み物は?

そこで保険となるのがワイン
あまり知られていないですが、ワインには赤にも白にも抗菌作用があります。

ただ鷄のお刺身を食べる場合に選ぶべきは、pH値が低いことにより抗菌作用かの即効性が高い白ワインもしくはシャンパーニュ!
白ワインは大腸菌O-157、サルモネラ菌に対する抗菌力が高く、大腸菌やサルモネラ菌を10分間白ワインに入れておくと、初めに10万個あった菌がものの数個になってしまうほど。
どうしても赤ワインにと言う方は赤ワインで20分ほど“ヅケ”にしてからワサビ醤油で食べれば安心です。

慢性的な胃腸の不調の原因となる機能性ディスペプシア(FD)過敏性腸症候群(ISB)はサルモネラなどの感染症にかかったことによって発症することもあります

200年前のパリで牡蠣にシャブリなどの白ワインと楽しんでたのは決して味のためだけでなく、身の危険を守る保険的な要素もあったと思います。

自分の免疫力と自分なりの感染症対策をしてお食事を楽しみたいですね!

「色々な病気に食事から向き合う」
イシペディアの専門医対談でも機能性ディスペプシアと過敏性腸症候群を取り上げております。よろしければこちらをご参照ください。

☛ 機能性ディスペプシア(FD)

☛ 過敏性腸症候群(IBS)

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
 渋谷セントラルクリニック代表
 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ 

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