集中力を高めてくれるから、頭を使うときには「ぶどう(葡萄)」 ぶどう
ぶどうは香りがよく美味しくて、その上見た目も美しく、栄養成分も健康にいいものがたくさん含まれています。
ぶどうは品種により収穫時期が異なりますが、旬はおおむね8月から10月頃です。
栄養素
ブドウ糖は、体内に取り込まれると素早くエネルギーに変換されるので、疲労回復に大きな効果があります。また、脳のエネルギー源にもなり、頭を使うときなどに集中力を高める作用もあります。
また、ぶどうにはビタミン類やミネラル類も豊富に含まれています。ビタミンは特にビタミンB群やビタミンCが豊富です。ビタミンCは免疫力を高めて風邪を予防したり、肌を若々しく保つ効果があります。ビタミンB1は糖質の代謝を促進し、B2は脂質の代謝を促進するため美容にも効果的です。
そして、ぶどうで特に注目すべき栄養がポリフェノールです。ポリフェノールは強い抗酸化力を持ち、細胞や血管の老化を防ぎ生活習慣病を予防します。また、皮の部分に豊富に含まれるアントシアニンには眼精疲労を改善したり肥満を予防する効果があります。
ぶどうの主な栄養成分(可食部100gあたり)
・カリウム・・・130mg
・マグネシウム・・・6mg
・ビタミンC・・・2mg
・ビタミンB1・・・0.04mg
・ビタミンB2・・・0.01mg
効能・効果
老化防止:ポリフェノールの活性酸素が強い抗酸化力で細胞の老化を防ぐ
疲労回復:ブドウ糖や果糖など体内に吸収されやすい糖質が体のエネルギーになる
脳活性化:ブドウ糖や果糖が脳の栄養源となり脳を活発にして集中力を高める
肥満予防:アントシアニンが内臓脂肪の蓄積を防ぎ血糖値の上昇を抑えて肥満を防ぐ
東洋医学的側面
・寒熱:平(体を温めも冷やしもしない)
・昇降・収散・潤燥:潤(体を潤す性質)
・臓腑:脾、肺、腎
・五味:甘(補い滋養する作用)・酸(収斂、免疫力を高める作用)
・毒性:なし
利尿を促進する
骨や筋を強くする
疲労を回復させる
栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法
ぶどうは水に浸すと傷みやすくなるので、洗うのは食べる直前にします。
房のままのぶどうは一房ずつポリ袋などに入れて野菜室に保存します。また、実を一粒一粒取って密閉袋に入れて野菜室に保存することもできます。
ぶどうは皮に豊富な栄養成分が含まれるため皮ごと食べるのがおすすめです。皮ごとミキサーにかければおいしいジュースを楽しむことができます。