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発熱時やスポーツ後には「オレンジ」 おれんじ

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オレンジは大別すると、オレンジ(バレンシアオレンジなど)、ネーブルオレンジ、ブラッドオレンジ、無酸オレンジの4種類あります。

国産のオレンジとしては、ネーブルオレンジが多く、12月に収穫された後、一旦貯蔵され24月にかけて出回ります。 オレンジの旬は、国産物の場合1~3月です。
輸入物はバレンシアオレンジが4~10月、ネーブルオレンジが11~3月が旬となり、ほぼ通年手に入るフルーツです。国産のオレンジはほとんどがネーブルオレンジです。

栄養素

オレンジは80%以上が水分で糖と酸を含んでいます。もちろん柑橘類の代表的な栄養素であるビタミンC、植物にしか存在しない食物繊維が特徴的な栄養素です。

オレンジの主な栄養成分(可食部150g当たり 約1個分)

・エネルギー・・・69kcal
ビタミンC・・・90mg
食物繊維総量・・・1.5g

効能・効果

同じ柑橘類のみかんと違い体にこもっている余分な熱を除く働きがあります。
また、水分が豊富に含まれているため病気で熱が高いときだけでなく、スポーツの後でも効果的です。
便秘や消化不良時に胃腸の働きを整えます。果実だけではなくジュースもおすすめです。

東洋医学的側面

・寒熱:涼(穏やかに体の熱を冷ます)
・昇降・収散・潤燥:散(気を体の外へ出す作用)・潤(体を潤す性質)
・臓腑:肺・胃
・五味:甘(補い滋養する作用)・酸(収斂、免疫力を高める作用)
・毒性:無毒

熱を下げやすくします
胃腸の改善
気を巡らせる働きがあります

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

ヘタが青々として形がととのっていて、皮に張りとツヤがあるものを選びましょう。皮のきめが粗いものは避けてください。

保存性が高く高温多湿を避け、涼しいところに置くようにしましょう。冷やすときは食べる直前に冷蔵庫に入れます。

ビタミンCをしっかり摂りたい方は、生で食べるのが一番です。

アーモンドなど不飽和脂肪酸の多いナッツ類と一緒に和えると血液サラサラ効果に一役買いますよ。

また、少し酸味がきいているものであれば、和え衣にしても美味しく食べることができます。ブロッコリーやレタスと一緒に軽く和えて、サラダ代わりにするのはいかがでしょうか。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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