セージとブロッコリーでコロナウィルスに克つ!
粘膜の免疫力を高めるのはビタミンA!
イタリア・トスカーナのマンマに習った野菜たっぷりのフリッタータを、コロナウィルスに対抗するためのスペシャルアレンジで。
何といっても粘膜の免疫力を高めるのはビタミンA。
トマト 、ブロッコリー、カブなどのお野菜にはそのもととなるβカロテンが豊富。
カブは皮の下や葉っぱに栄養が多いから、よく洗って余すことなく食べるのがお勧め。
僕が腸の免疫力を高める時に好んで使うのがアブラナ科のブロッコリー。
クロムという必須ミネラルが糖質をエネルギーに変えるインスリンの働きを強めてくれます。
インスリンが働かなくなると太りやすくなるからダイエットには欠かせない食材。
外来をしているとお会いするコロナ太りの方にもうってつけです。
言うまでもなく卵の豊富なアミノ酸やビタミンDは免疫力アップに欠かせません。
Dr.ピエールの一押しはハーブをうまく使うこと!
セージはハーブ療法の世界では古くから免疫を補う効果があるとされ、強い抗菌効果や抗ウィルス効果を持ちます。
風邪や感染症の予防にも効果的。
今回はフレッシュなセージを使ったけど、ウィルスがこんなにも猛威を振るっている時だから乾燥のもので良いからお料理に付け足してほしい!
このようにフリッタータは栄養を高めるために食べられてきた歴史を持つお料理であるのだけど、東洋医学的に見てもやはりウィルスにも効果的だと考えます。
卵は体を潤して喉の熱を取り除き声が出るようにするとされていたり、カブには熱を冷まして炎症を鎮める作用があるし、セージの殺菌効果が重宝されていたりと洋の東西西を問わず医食同源の世界は根底で繋がっているのだなと改めて思った次第です。
Dr.ピエールのフリッタータ
【材料】
卵
ブロッコリー、カブ、トマト、セージ
オリーブオイル、塩、オリーブ
【作り方】
①野菜は小さめに切り、少量のオリーブオイルとお塩でゆっくり極弱火にかける
②ボールに卵をたっぷり用意する
③カブの周りが白くなったら、卵の入ったボールに合わせる。その際にオリーブを叩いて一緒に入れて自然の塩味を加える
④一体感が出るまでゆっくりかき混ぜ、フライパンに具と卵を流し入れて超弱火でひたすらゆっくりかき混ぜる
⑤スクランブルエッグ位の硬さになったところで、蓋をして蒸し焼きにする
⑥途中周りをヘラで離してあげて、中身がお気に入りの硬さになったところで完成
【ポイント】
・チーズを入れずにオリーブの塩分とうま味で仕上げるので、乳糖不耐症の人にとっては嬉しい。
・卵のサルモネラ菌に気を付けること。お野菜を切るまな板にうっかり卵を置かない様。
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ