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抗ウイルス効果で感染症対策「セージ」 せーじ

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セージは地中海沿岸原産の多年草で、7月~8月に収穫し、葉を乾燥させたものを利用します。セージの旬は7~10月ごろの、夏から秋になります。

古くから免疫を補う薬草として利用されてきましたが、殺菌力が強い所から、肉や魚の防腐や臭み消しに利用され、口腔内の炎症を抑えるなどの効果もあります。

栄養素

生のセージにはビタミンCが豊富に含まれています。そして、フラボノイドやシネオール、カルノシン酸、カンファー、ボルネオールなどの成分も含まれています。

セージの主な栄養成分(可食部100gあたり)

蛋白質・・・・・・・・6.2g
脂質・・・・・・・・・10.2g
ビタミンA・・・・・・120㎍
ビタミンB1・・・・・0.09㎎
ビタミンB2・・・・・0.55㎎
ビタミンB3・・・・・2.7㎎
マグネシウム・・・・・270㎎
ナトリウム・・・・・・110㎎
マンガン・・・・・・・2.85㎎
カリウム・・・・・・・1600㎎
カルシウム・・・・・・1500㎎
リン・・・・・・・・・90㎎
亜鉛・・・・・・・・・3.1㎎
・・・・・・・・・・0.52㎎
鉄分・・・・・・・・・50.3・㎎

効能・効果

セージは強い抗菌、抗ウイルス効果を持ち、風邪や感染症の予防に効果があり、歯肉炎や口内炎の炎症を和らげる効果もあります。体の熱を冷まし、ほてりや寝汗の改善にも効果があります。

生のセージにはビタミンCが豊富に含まれており、抗酸化作用が高く老化防止に効果があります。

爽やかな香りが女性のホルモンバランスを整え、肌を美しくし、女性の月経痛を緩和する効果があります。

消化を促進し、血圧降下にも効果があります。

※妊娠中や高血圧の人、てんかんのある人、発熱時の子供は使用を避けてください。

東洋医学的側面

・寒熱:寒(体の熱を冷ます)
・臓腑:心・肝・脾
・五味:辛(発散、気を巡らせる作用)・苦(気を下す、固める作用)
・毒性:なし

殺菌・保温・抗酸化作用・消化不良・痙攣・多汗

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

緑色が鮮やかで香りが高い物を選び、生のまま保存する場合には、密封して冷蔵庫の野菜室に入れて保存してください。また、沢山のセージを長期保存する場合には、綺麗に洗ってからしっかりと乾燥させ、瓶などに乾燥材と共に入れ、密封して保存してください。

セージは、肉料理に使うとピリッとした香りが肉の臭みを取り、カレーやシチューなどの煮込み料理を美味しく仕上げてくれます。また、乾燥したセージを使ってハーブティーにすると、喉の痛みなども取ってくれ、風邪気味なときにはお勧めです。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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