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胃腸の働きを高めてストレスを減らす「八角」 はっかく

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八角は、中国原産のトウシキミという木の果実(八角状で星型)を乾燥させたスパイスです。中華料理でよく使われるのでお馴染みの方も多いかもしれません。ほのかな甘さや苦みがあるので、特に鴨などの肉の臭みを消してくれます。DR大友は八角が使われた料理の中では東坡肉(トンポーロー)が好物です。

八角は香辛料としてだけではなく、漢方薬、石鹸、歯磨き粉や化粧品などにも利用されています。

栄養素

八角にはビタミンB1ビタミンB2ビタミンEカリウムカルシウム食物繊維が含まれていますが、多くの場合はスパイスとして使用しているので栄養成分を期待するのは難しいかもしれません。

八角に含まれるビタミンB1は、疲労回復に役立ち、皮膚や粘膜の機能維持に役立つビタミンB2、抗酸化ビタミンであるビタミンCも含まれています。そして、歯や骨を構成するのに必要なカルシウムやリンマグネシウムなどのミネラルも含まれています。

八角脂肪油に含まれる成分には白血球の増加に効果があります。また、結核菌や大腸菌などを抑制します。ケイヒ油やチョウジ湯と混ぜて使うと抗菌効果が増します。

八角の主な栄養成分(可食部100gあたり)

蛋白質・・・・・・・・5.5g
・ 脂質・・・・・・・・・8.3g
・ 炭水化物・・・・・・・68.6g

効果・効能

胃腸機能の改善効果:八角に含まれるリモネンには、体内の代謝や消化活動を活発にする効能があり、腸内に溜まったガスを体外に排拙する効果があります。

冷えやむくみの解消:八角に含まれるリモネンは、交感神経を刺激して血行を促します。

女性ホルモンに与える効果:精油成分のトランスアネトールが月経不順や生理痛、更年期障害を緩和する効果があります。

ストレス軽減効果:八角の成分のピネンは、神経の興奮を抑え、イライラや気分の落ち込み、憂鬱感を解消する効果があります。

東洋医学的側面

・ 寒熱:温(穏やかに体を温める)
・ 昇降・収散・潤燥:昇(気や熱を上昇させる)
・ 臓腑:肝、腎、脾、胃
・ 五味:辛(発散・気を巡らせる作用)
・ 毒性:なし

胃腸を温めて機能回復
気のめぐりをよくして痛みを止める

東洋医学では八角は脚気、腎臓虚弱による腰痛などの軽減も期待されています。

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

八角の独特な風味は新鮮なものから得ることができます。高温多湿を避けて密封保存し、風味を損なわないうちに使うようにしたいです。

豚肉料理や鶏肉料理などの香り付けに、甘い香りを生かしてデザート(杏仁豆腐など)の香り付けなどに利用するのがおすすめです。

 

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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